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2012年6月 1日 (金)

南イタリアの旅⑳圧巻のマテーラ



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マテーラ

昨日ご紹介したアルベーロベッロは救急車が通れないから、旅の2日目で骨折、入院、手術のFちゃん、この町でなくてよかったねえ。なんて話をしていたのですが、

次の街マテーラでは「ここで骨折したら絶体絶命やな」と、それはもう細心の注意を払って歩きました。

アルベロベッロから西へ車で一時間半。

長靴のイタリア半島の「くるぶし」のあたり、マテーラがあります。

カルスト地形の谷間に広がるこの旧市街は「南イタリアの貧困」の象徴と言われたところで現在はユネスコの世界遺産に登録されています。

サッシと呼ばれる洞窟住居群が谷の斜面を埋め尽くす景観は圧倒的。
家々は不規則に重なり合って密集し、道は思いがけないところで立体的に絡まりあっています。
おもいつくまま、家や道を作っていったという感じです。

原始的な住居、過酷な生活環境。街の起源は宗教戦争で逃れてきた僧侶たちが作ったとも、盗賊の集団が住み着いたともいわれています。

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メル・ギブソンが監督した映画「パッション」(2004・米)はこの地で撮影されたもので、確かに電線一本もないこの丘を見るといばらの冠に十字架を背負い受難の道を歩くキリストの姿が見えてくるような気がします。

 

2011sicilia_576_copy ガイドのマリア

 

ここは、ガイドなしで自分の位置確認をするのは困難な気がします。

 

右手に洗濯物がみえます。戦後の復興からも取り残されたこの地は貧しさと不衛生ゆえに強制退去を強いられるのですが、近年、人々が戻ってきてホテルなどもでき、その姿を新たにしているそうです。

 

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洞窟住居を再現したところも見学しました。
家畜と人が洞窟の中で共に暮らす・・匂いや、衛生状態を想像してみて下さいとマリア。
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この、細長い楕円形の形はお棺です。
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上に乗っかってピースサインで記念撮影の

ジャパニーズ

ベネチア・フィレンツエ・ミラノ・ローマ・・・イタリアは見どころ行き所満載の国ですが、このマテーラは古代ヨーロッパを垣間見ることのできる魅力ある街として是非お奨めします。


 


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コメント

イタリアはどうしても一度行かねばならぬ。
と覚悟はしてるけど、しがらみがしがみついてきて断ち切れません。
しばらくこちらで行った気にならせていただいてます。

投稿: ばんび | 2012年6月 2日 (土) 07時28分

ばんびさん
命短し恋せよ・・・おかめ
旅は少しでも若いうちがよろしいし、連れ合いと行くのが一番楽しいとおもいます。
旅費は倍かかるけどね。

このとき、母が入院していたのですが「何があっても、連絡してこないでね」って子どもに言いました。なるようになるものです。

投稿: おたま | 2012年6月 2日 (土) 18時49分

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