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2012年2月24日 (金)

孫俳句



今日のお花
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スィトピー/小さな喜び

「母親」や「孫」を詠む俳句は敬遠されます。
どうしても、「母モノ」はお涙頂戴になっちゃうし
「孫モノ」はベタベタのデレデレになってしまい勝ち。

「言い過ぎる」ことを良しとしない俳句では、感情の押し付けの句は成功しないのです。

だからと言って作らないのは不自然なことです。

「今」しか詠めない俳句は「今」詠んでおきたいものです。
わが子に子が出来る・・・なんて、これから先10回、20回あるわけないねんもん。

てなことで、今日は句会でした。
生まれたことを皆さんがご存知なので、ココで「子の子」の句を出すのは、「おたま」作がバレバレなのですが、ご祝儀相場を狙ってだしましてん。うふっ

 

 「二の腕に福耳の嬰春の宵」 
 (にのうでにふくみみのややはるのよい)

 

 「みどり児の手相見てゐる春隣」 
 (みどりごのてそうみているはるとなり)

俳句では「つきすぎ」(即き過ぎ)。「離れすぎ」ということをよく言われます。
下のほうの句などは「つきすぎ」の句です。

季語(春隣)と他の言葉がありきたりすぎるのです。
誰でも思いつく平凡な取り合わせです。
今日の兼題が「春隣」だったので、ダサダサと思いながら出しました。
もう少しビビビビと感じる季語を探すつもりです。

昨日の

 

 「春ともし揺りかごの影ゆらゆらと」 

これも、春灯に影がゆらゆら揺れてる揺りかご・・なんて
理屈が通り過ぎてちっとも面白くないのです。

 

 「揺りかごの影ゆらゆらと春来る」 
 (ゆりかごのかげゆらゆらとはるきたる

にしてみました。

そして、自分の句をなんたらかんたらと説明するのは、こっぱずかしいのですが、
ああ、いい訳じみてると思いつつ・・
「俳句カテ」もたまにはねっ!てなことでUPいたしましょう。



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コメント

どうしようかな~読んじゃおうかな~
でも恥ずかしいな~
先日の子の子の手の写真に寄せて、
みどり子の小さき指に桜貝 
ってまんまじゃないか。ベタだわ。
イージーだわね。すんません。出直します。

投稿: ばんび | 2012年2月25日 (土) 01時00分

こんにちは
私は俳句の心得なんて何にもないので
最後の句は どうして?どうして春だとゆりかご?
なんて思っちゃいましたが、
わかる人だけが微笑むってことですね。
奥が深いですね。

ところで、春真っ只中の5月になれば赤ちゃんはもう3ヶ月くらい?
揺りかごに守られる小さな命から
気になるものを求めてにょきにょきと手足が出てる頃ですね。
楽しみですね(笑)

投稿: てんちゃん | 2012年2月25日 (土) 06時43分

このように生活が孫一色になっているおたま婆なのであった~

投稿: poo | 2012年2月25日 (土) 10時52分

ばんびさん
オオ!素敵!素晴らしい!ブラボー!
季語は「桜貝」(春)ですね。
みどり子の「緑色」と桜貝の「ピンク」が響き合ってgoodですわ。「赤ん坊の」としなかったところなど、計算づくですか?
うちの子の子へのお祝い句としてありがたく頂戴いたします。ありがとう。

てんちゃん。
子の子は3月半ばには自宅に戻るんですよ。嬉しいような寂しいような・・
寒い間は、おくるみに包まれて、もぞもぞしだす頃には暖かくなっている・・。冬生まれの子はやりやすいかもしれませんね。

pooさん。
いえいえ、今だけです!誰が婆や

投稿: おたま | 2012年2月26日 (日) 16時43分

子の子の親の親として歌に残せるなんていいなぁ
講釈はなるほどそうなの?って丸呑みして、それはそれで、私はそのまま感じる限り

かわいい!ぽちゃぽちゃだ!
って記憶より、ずっと残りますね。
読むたびに蘇るでしょうね。

その時の感覚だけだから忘れた。次の孫に期待します。

投稿: ちがや | 2012年2月27日 (月) 08時29分

ちがやさん
そうなんですよ。俳句って日記代わりにもなります。
外に出すためではなくて、自分の日記代わりの句も良い、記念になります。
次は是非とも!

投稿: おたま | 2012年2月27日 (月) 09時08分

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