孫俳句
「母親」や「孫」を詠む俳句は敬遠されます。
どうしても、「母モノ」はお涙頂戴になっちゃうし
「孫モノ」はベタベタのデレデレになってしまい勝ち。
「言い過ぎる」ことを良しとしない俳句では、感情の押し付けの句は成功しないのです。
だからと言って作らないのは不自然なことです。
「今」しか詠めない俳句は「今」詠んでおきたいものです。
わが子に子が出来る・・・なんて、これから先10回、20回あるわけないねんもん。
てなことで、今日は句会でした。
生まれたことを皆さんがご存知なので、ココで「子の子」の句を出すのは、「おたま」作がバレバレなのですが、ご祝儀相場を狙ってだしましてん。うふっ
「二の腕に福耳の嬰春の宵」
(にのうでにふくみみのややはるのよい)
「みどり児の手相見てゐる春隣」
(みどりごのてそうみているはるとなり)
俳句では「つきすぎ」(即き過ぎ)。「離れすぎ」ということをよく言われます。
下のほうの句などは「つきすぎ」の句です。
季語(春隣)と他の言葉がありきたりすぎるのです。
誰でも思いつく平凡な取り合わせです。
今日の兼題が「春隣」だったので、ダサダサと思いながら出しました。
もう少しビビビビと感じる季語を探すつもりです。
昨日の
「春ともし揺りかごの影ゆらゆらと」
これも、春灯に影がゆらゆら揺れてる揺りかご・・なんて
理屈が通り過ぎてちっとも面白くないのです。
「揺りかごの影ゆらゆらと春来る」
(ゆりかごのかげゆらゆらとはるきたる)
にしてみました。
そして、自分の句をなんたらかんたらと説明するのは、こっぱずかしいのですが、
ああ、いい訳じみてると思いつつ・・
「俳句カテ」もたまにはねっ!てなことでUPいたしましょう。
| 固定リンク | 0
「俳句」カテゴリの記事
- 自句自解138 長男の次男の・・・(2023.05.15)
- 自句自解137 彼方なる暗がり峠・・(2023.05.14)
- 自句自解136 石鉢に・・・(2023.05.13)
コメント
どうしようかな~読んじゃおうかな~
でも恥ずかしいな~
先日の子の子の手の写真に寄せて、
みどり子の小さき指に桜貝
ってまんまじゃないか。ベタだわ。
イージーだわね。すんません。出直します。
投稿: ばんび | 2012年2月25日 (土) 01時00分
こんにちは
私は俳句の心得なんて何にもないので
最後の句は どうして?どうして春だとゆりかご?
なんて思っちゃいましたが、
わかる人だけが微笑むってことですね。
奥が深いですね。
ところで、春真っ只中の5月になれば赤ちゃんはもう3ヶ月くらい?
揺りかごに守られる小さな命から
気になるものを求めてにょきにょきと手足が出てる頃ですね。
楽しみですね(笑)
投稿: てんちゃん | 2012年2月25日 (土) 06時43分
このように生活が孫一色になっているおたま婆なのであった~
投稿: poo | 2012年2月25日 (土) 10時52分
オオ!素敵!素晴らしい!ブラボー!
季語は「桜貝」(春)ですね。
みどり子の「緑色」と桜貝の「ピンク」が響き合ってgoodですわ。「赤ん坊の」としなかったところなど、計算づくですか?
うちの子の子へのお祝い句としてありがたく頂戴いたします。ありがとう。
子の子は3月半ばには自宅に戻るんですよ。嬉しいような寂しいような・・
寒い間は、おくるみに包まれて、もぞもぞしだす頃には暖かくなっている・・。冬生まれの子はやりやすいかもしれませんね。
いえいえ、今だけです!誰が婆や
投稿: おたま | 2012年2月26日 (日) 16時43分
子の子の親の親として歌に残せるなんていいなぁ
講釈はなるほどそうなの?って丸呑みして、それはそれで、私はそのまま感じる限り
かわいい!ぽちゃぽちゃだ!
って記憶より、ずっと残りますね。
読むたびに蘇るでしょうね。
その時の感覚だけだから忘れた。次の孫に期待します。
投稿: ちがや | 2012年2月27日 (月) 08時29分
そうなんですよ。俳句って日記代わりにもなります。
外に出すためではなくて、自分の日記代わりの句も良い、記念になります。
次は是非とも!
投稿: おたま | 2012年2月27日 (月) 09時08分