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2012年1月23日 (月)

おじいちゃんの葬式④



昔のお葬式の記憶を書き綴っております。

①~③読んでくれはりました?
大阪府下の小さな町ではこんな風だったと思いますが

ひっちゃん(夫)も同じ頃、おじいちゃん(母の父)のお葬式を経験しています。
場所は鳥取県に近い兵庫県の北。山間部です。

ここでは、当時はまだ、土葬でした。

彼の話によれば
≪「棺おけ」ってほんまに「桶」(おけ)やねんで≫

そういえば、「桶屋」さんってありましたよね。
町には専門の「桶屋」さんがあったけど、田舎では自分達の家で「桶」を作っていたようです。しかも自分の棺おけは自分で用意して・・・女性なら経帷子を縫って準備をします。

桶の中でおじいちゃんに「体育館座り」をしていただいて、その桶を前後6名の男の孫が担いでの葬式行列です。

装束は大体ウチのおじいちゃんと同じようなもので、やはり、おでこには「あの」三角のトレードマークを貼り付けてあります。

担ぎ手も、これまた白装束にわらじ履き。6年生になる従弟が一番小さくてその次が中学一年生のひっちゃん・・・。
男の孫が6人もいるのは、目出度いめでたいと言われたそうです。

真昼の千種川の堤を長い長い葬式行列が歩いて行くさまは、ひっちゃんにとっても忘れられない記憶だったらしくよく話しをしていました。

それで、ウチのほうのおじいさんですが、おじいさんの友達が大阪の市内からやってきて、布団にすがって泣いてはりました。
おじいさんの友達だから当然その人もおじいさんです。

「まるいち~っ。なんで死んだんや~。死んだらあかんがな~。」って

大阪弁ってこんな時でも何か可笑しいねんね。
「死んだらあかんがな~」って言われてもねえ

で、「まるいち~」って言うのはおじいさんの名前ではありません。
屋号です。ほかの人たちも口々に「まるいちはん」とか「まるいっつあん」とか言ってました。

大阪(市内)時代の「青年」おじいちゃんはなかなか「元気」なお方だったらしいです。
商売仲間で「西尾はんをかくまって逃がしてやった」そうなので、政治に対しても関心が強かったのでしょう。

労働運動に身を投じた「西尾末広」は社会党右派から民社党の初代委員長となりますが、その系譜が今の民主党に連なることを思うとき、ここは働く人のための政治をめざす党であったのに・・・との思いを強くします。

まあ、それはそれとして。

(たぶん)政治にも目を向けていた「まるいちはん」は
心根に「人のために」ということを持っていた人であったらしく、戦時中の皆が困難な頃も含め、人のことでよく動く人だったようです。

あたしが、ずいぶん大きくなってからも、「貴女のおじいさんにはお世話になった」と知らない人からよく言われました。

おじいちゃん自慢になりましたね。
身内で自慢できる数少ない「良い」人なのでお許し下さい。

北枕におじいちゃんを寝かせました。

大人たちは、通夜のことを「夜伽」(よとぎ)
葬式のことを「葬斂」(そうれん)と言ってました。

「斂」(れん)とは「おさめる」という意味だそうです。

夜伽とは夜を通して死者と共にあること。
もじ通りの「通夜」です。

では、続きはまた明日。

もう・・ええですか?こんな話ばっかり


 


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コメント

興味深い話です、もう少し聞かせてください。
私は東京の下町生まれで小学校6年生で神奈川県の田舎町に父の転勤で越しました。
お隣の3歳になる女の子が亡くなった時に初めてその地方の葬式を見ました。土葬だったのを覚えています。
小さな日本でも北から南いろいろと風習が違い勉強になります。

投稿: スマイル | 2012年1月23日 (月) 09時01分

いいえ、止めないで!続けて!面白くて、面白くて・・・
周りの知ってる限りの人のお葬式話を書いてください。
人の死って、とても興味深いよね。好きだな~~。

投稿: こく | 2012年1月23日 (月) 10時38分

どうぞ、続けてくださいよ~。お祖父さんの葬式、中部地方も同じようなものです。昔はどこからともなく物知りおじさんが現れて、先導してくれましたね。装束のつけかたや持ち物まで、きちっとしきたりどおりにして、あの世への旅立ちということが、よくわかりました。そうそう、よく見ておきなさいと隣のおばさんに言われました。ごはんも近所のおばさんたちが用意してくれましたね。

投稿: ばんび | 2012年1月23日 (月) 10時46分

最近 ちょっと勉強してるんですが、その中で、
昔の文章で、お葬式の話が出てきてね、6つ銭を入れるってありました。
そして、血縁者は髪とか爪を切ってお棺に入れて燃やすって。
家族の繋がりを感じてしまいました。

こないだ、伯父が亡くなって葬儀に行きましたが
やはりお友達の方が、とても辛そうでした。
余りにも急なことだったので、家族は呆然として、
淡々と儀式を進めているだけでしたが。
長く生きてきた人たちの友達を失う思いを想像して、
寂寞感はどんなにかだろうと少し辛くなりました。
そんなことを思い出しました。
ありがとうございます。

投稿: てんちゃん | 2012年1月24日 (火) 08時00分

スマイルさん
それは、きっとウチのおじいちゃんの葬式の時代ですね。
土葬だったのですね。
小さな子は小さな穴なのですね。
小さな子が亡くなるというのは切なくて不条理な気がしてなりません。

こくちゃん
そちらは、「鳥葬」かい?
それもいいなあ。
鳥がお星様のところまで運んでくれるの。
ああ、ポエムやわ。
「鰐葬」?うん。それもOKやわ。

ばんびさん
こんな「七面倒くさい」儀式やしきたりやなんじゃかんじゃを踏みながら「告別」の気持ちを深めていったのでしょうかね。
ご近所付き合いが深まるという側面もあったように思います。

さん。
「いいです」の基準がよくわからんけど
がんばります。

てんちゃんさん
六文銭が出てくるって・・・何の勉強をしてはるのですか(笑)
別れに涙は付き物なのかしらね。
自分(本人)はガハハと笑って死んで、人には泣いて別れを惜しんでもらうっていうのがいいわね。
ちょっと、想像してみても親しい友人が亡くなるというのは、つらいですね。
でも、おたま100歳まで生きるつもりだからねえ。何度もつらい目に遭うわけね。
頑張るわ。

投稿: おたま | 2012年1月24日 (火) 09時15分

毎日、楽しく(といっていいのか)
興味深く読ませてもらってます!
どうぞ存分に書いてくださいね

投稿: ももち | 2012年1月24日 (火) 12時54分

ももちさん。
まいどです。
なかなか、キリがありません。
これが終ったら、景気のいいはなしにしますので、がんばってください。
(おまえが、がんばれ!という話ですわね)

投稿: おたま | 2012年1月25日 (水) 09時35分

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