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2011年12月 5日 (月)

山猫



ルキーノ・ヴィスコンティの山猫(1963・イタリア)を観てきました。

187分の完全復刻版と言うことでした。
スピーディで派手な展開のドンパチ映画に慣れきった身には、古典はややもすると、冗長で退屈極まりない・・・グースカという部分が無いわけではありませんが、大時代な音楽(ニーノ・ロータ他)も含めて、楽しめました。

この、映画を見に行こうと思ったのは、
舞台がシチリアであること。
CCが出ていること。

の二つの理由でした。

CCったって、カーボンコピーの略じゃありませんよ。
クラウディア・カルディナーレです。

黒髪に鳶色の瞳を持つ彼女は、私が外国人女優のポートレート集めに熱中していた中学生の頃、日本人に最も好まれた女優さんの一人ではないかと思います。

ストーリーは没落貴族の社会を描いたものです。
ついつい、お母様が、お庭であどけなく、小用なさる太宰治の「斜陽」を思い浮かべますが、いえいえ、あーた。
日本とイタリアでは貴族社会の歴史の、ラベルがレベルが違います。
原作者もそして、ヴィスコンティ自身もイタリア貴族の出身だそうです。
エキストラの多くも「本物の」貴族が参加されているそうで、そういえばそんな感じやったわ。よう、わからんけど。

人は時代を選んで生きることは出来ません。もし、歴史と歴史の間(はざま)で自分が生きる選択を余儀なくされたら、指針となるものは何でしょう。

誇り。野心。お金。・・・・

そして、自分に残された時間・・・これは、大きいと思います。
時代と共に自分も変わるのだとする甥(アランドロン)を諾いながらも、自身は「何も変わらないこと」を受容するのです。

主人公の公爵であるバートランカスターの、深く厚みのある演技がいいです
若き日の、アランドロンがかすんでしまう。
でも、やっぱり男前。どないやねん。

 

CCとアランドロン。youtubeでみつけました。

映画に興味のある方はこちらもどうぞ。

砂ぼこり舞うシチリアを旅したあとで見る、この映画は非常に興味深いものでした。

伯爵のセリフに「シチリアは2500年もの間、異民族に支配され続けた。」(イタリア貴族が統一を果たせなかったことを悔やみ)とありますが。

う~ん。どうなんやろ。
それって、支配する側の論理やん?
と思いました。

貧しさ(経済的な)をマイナスと見る側の。


 


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映画・歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

おたまさんお久しぶりです。けど、毎日寄せてもろてます。
古い映画もよろしい確かに!
けど、ダンボ若い時4回も見て感激した「ペペルモコ(望郷)」をTVで見てそのスローテンポにビックリしました。世の中と一緒に気忙しなったんやな~と悲しくもなりました。

新しいのでもエエのあります。長女が借りてきたDVD「阪急電車」
変な関西弁使うのに目えつぶったら、この世の中捨てたもんちがうと励まされるエエ映画でした。
宮本信子演じるばあちゃんのカッコ良さに惚れ惚れしました。

もう視やはりました?

投稿: osダンボ | 2011年12月 6日 (火) 22時50分

ダンボさん。
毎日、生存確認(!失礼な)いえいえ、息をしてはるか(こらっ!)覗かせてもろうてます。いつも、女性に囲まれてご機嫌な日々結構でございます。

昔の映画はスローテンポだったのですね。
子どものころマルマン深夜劇場で見た、ジャンギャバンと、フランソワーズ。アルヌールの「ヘッドライト」
数年前に見てびっくりしました。
車に乗ってるだけの映画でした。

「阪急電車」見ていないのですよ。
いつもお世話になっているのに・・
ここらでは、ずーっと上映していたので、いつでも行けると思い見逃しました。
でも、何度でもやるとおもいます。

知人数人がエキストラででました。
乗客の役ですが、一人は全然映ってへんと怒ってはりました。

投稿: おたま | 2011年12月 7日 (水) 10時06分

アラン・ドロンきれいですね~!ぐうの音も出ない(笑)まだ見たことないんですが、ちょっと記憶に入れておきます。私も最近、辻邦生さんの「春の戴冠」というふる~い小説を読んだのですが、フィレンツェが舞台の話だったので、それからイタリアが気になっています。いつか行きたいです!

投稿: Ryoko | 2011年12月 7日 (水) 12時51分

Ryokoさん。
「男は顔」です。
美しい男はそれだけで存在理由があります。
なんて事を、いつも言っているので、人はおたまのことを、おばちゃんの皮をかぶったおっさんといいます。
でも、アランドロンが美男子であることに世の誰も異論はありますまい。

辻邦生、美しい文体に引きこまれ「西行花伝」を夢中でよみました。
「春の戴冠」すごい人気だったと記憶していますが、読んでいません。
来年は読書の年にするつもりなので、是非読んでみます。

投稿: おたま | 2011年12月 7日 (水) 19時53分

コメントにコメントを返せるということに今
気づいたワタシです・・・(゜o゜)今まで送りっぱなしですみません。<(_ _)>アラン・ドロンは母が大好きで刷り込まれました。「春の・・」、是非読んできださ~い!ね。

投稿: Ryoko | 2011年12月17日 (土) 18時46分

Ryokoさん。
アランドロンといえば「美男子」の代名詞のようでしたからね。
「甘っちょろい!」などと口では言いつつ、もう・・ごめんなさい

本、読みますネ。

投稿: おたま | 2011年12月18日 (日) 10時07分

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