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2011年9月19日 (月)

ワケアリ・垣間見る



「ワケアリ」と聞いて
割れせんべいを想起した、あなたは・・あ・お・い

「ワケアリ」といえば、そりゃあ!
ナニでしょう・・

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↑大沢家政婦紹介所の石崎秋子さん

 

ほどではないけど、コレだけ生きてりゃ、色々と垣間見ちゃうわけですわ。
平凡な未亡人おたまでも・・・

 

    「病室の四人四つの秋灯」 おたま
    (ビョウシツノヨニンヨッツノアキトモシ) 季語・秋灯

 

アレは、三年前。
どってこと無い手術で入院していましたの。

数日後、向かいのベッドに
アラカンレディが入院してこられました。
病院と自宅が近いらしく、下校途中の可愛いお孫ちゃんがいつもランドセルしょって、お見舞いにやって来ました。
その子のママらしい、娘さんやら、も一人の娘さんやら、息子さんやら、お婿さんやら、入れ替わり立ち代りのお見舞いです。

もちろん、ご主人様も。

と、思い込んでいたら・・・

「ご主人様」は他の家族に(どうも)内緒の「パパ」だったようです。

別にさ。聞き耳たてているわけじゃないけど
きこえちゃうんだもん。

家族ご一同とパパが鉢合わせするんじゃないかと、ハラハラハラハラ・ドキドキドキドキで、自分の体どころじゃなかったです。

ところが、彼女の治療がこの病院の手に負えないことが判明して急遽、大きな病院へ移ることになったのです。

「えっ!今すぐですか?」

「はい。救急車で行ってもらいます」
「ご家族にはこちらから連絡します」

「えっ~~」

よっぽど、カーテンをひきちぎって

「この、おたまにまかせなさい!あの方には必ずおつたえしますぅ~~」と言ってあげたかった。

でも、そんなこと、言えるわけないし・・・

あたくしも、翌日退院だったし・・・。

お二人は、その後、いかなる運命を辿られたのでしょう。

あの、バブリーな不動産屋風のパパの声が耳に残って離れません。

 「も~~心配したがな~~
   どこに、行ってしもうたんやろって~~~」

24金のブレスレットが目に焼きついています。

  ・・・・・・・・・・・・

  ・・・・・・・・・・・・

 

「見たんかい!」

 

はい。カーテンの隙間から・・・

 



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