ワケアリ・垣間見る
「ワケアリ」と聞いて
割れせんべいを想起した、あなたは・・あ・お・い
「ワケアリ」といえば、そりゃあ!
ナニでしょう・・
↑大沢家政婦紹介所の石崎秋子さん
ほどではないけど、コレだけ生きてりゃ、色々と垣間見ちゃうわけですわ。
平凡な未亡人おたまでも・・・
「病室の四人四つの秋灯」 おたま
(ビョウシツノヨニンヨッツノアキトモシ) 季語・秋灯
アレは、三年前。
どってこと無い手術で入院していましたの。
数日後、向かいのベッドに
アラカンレディが入院してこられました。
病院と自宅が近いらしく、下校途中の可愛いお孫ちゃんがいつもランドセルしょって、お見舞いにやって来ました。
その子のママらしい、娘さんやら、も一人の娘さんやら、息子さんやら、お婿さんやら、入れ替わり立ち代りのお見舞いです。
もちろん、ご主人様も。
と、思い込んでいたら・・・
「ご主人様」は他の家族に(どうも)内緒の「パパ」だったようです。
別にさ。聞き耳たてているわけじゃないけど
きこえちゃうんだもん。
家族ご一同とパパが鉢合わせするんじゃないかと、ハラハラハラハラ・ドキドキドキドキで、自分の体どころじゃなかったです。
ところが、彼女の治療がこの病院の手に負えないことが判明して急遽、大きな病院へ移ることになったのです。
「えっ!今すぐですか?」
「はい。救急車で行ってもらいます」
「ご家族にはこちらから連絡します」
「えっ~~」
よっぽど、カーテンをひきちぎって
「この、おたまにまかせなさい!あの方には必ずおつたえしますぅ~~」と言ってあげたかった。
でも、そんなこと、言えるわけないし・・・
あたくしも、翌日退院だったし・・・。
お二人は、その後、いかなる運命を辿られたのでしょう。
あの、バブリーな不動産屋風のパパの声が耳に残って離れません。
「も~~心配したがな~~
どこに、行ってしもうたんやろって~~~」
24金のブレスレットが目に焼きついています。
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「見たんかい!」
はい。カーテンの隙間から・・・
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