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2011年8月 4日 (木)

車引



七月歌舞伎夜の部、もう一本は
ご存知、菅原伝授手習鑑より「車引」(くるまびき)

型も演出も完成している、これぞ「THE歌舞伎」という演目です。

今回は松嶋屋のヤングゼネレーション。
進之介(松王丸)
孝太郎(桜丸)
愛之助(梅王丸)
従兄弟勢ぞろいということでございました。

舞台は、紅梅白梅の吊り枝も見事な吉田神社。
(季節はずれだけど、かめへん。かめへん)

梅王丸、桜丸、松王丸は三つ子ちゃんなのです。
そうね、年のころなら・・・・ジャニーズ事務所で活躍する位のジュニアです。
「童子格子(どうじごうし)」のおそろいのチェックをお召しだから、仲良し団子三兄弟と思いきや、さにあらず。

三人それぞれ仕えるひとが違うので、主人の運命でそれぞれの立場もびみょーに違い、ま、反目してるわけ。

申し遅れましたが、彼らの仕事はお抱えドライバー(牛飼い舎人)。
車(牛)洗ったりね、引っ張ったりね。
モ~お世話が大変(ここ、笑うとこですよ)

話は、松王丸の引く牛車を梅王丸、桜丸の二人が通してなるものかと、牛車を壊し阻止しようとすると、中から現れた松王のオーナー藤原時平が凄みを利かせてビビビビビ~と反撃する。ってな、ことなんです。

そんだけ。
はい、そんだけなのだけどね。おもしろい。
まず、特殊メイクの隈取。いろんな種類の隈取が一度にみられる。
(隈取にも色々な種類がありますねんよ)
飛び六方に様々な見得。
勇壮な荒事と桜丸の柔らか味のコラボ。等々。
歌舞伎のおもしろさてんこ盛りなのですよ。

進之介。父(我当)譲りの明朗な声。よくも似るものだなと感心。
一所懸命なところもね。観客おたま、思わず「ガンバレ」と緊張するところもね。

愛之助。もっと、大きく大きくと望みますですよ。何でもこなせて優等生なんだけど、「華」がね・・・。

孝太郎。梅王丸が小さく演じてるのか、この人が敢えて小さめに演じていないのか、体格がつりあっていて、それはそれで三つ子であることを思い起こさせて良かったです。だって、男の子だもんね桜丸ちゃん。

今一番、観たい「車引」は・・・と想像してみる。
耳で喜ばせ、目で楽しませ、観客を舞台に釘づけにさせてくれる・・・
あの人に・・この人に・・・あの人・・・かな。

荒事はなんと言っても、きびきびした演技、きりっとした声、気を張って調子をあげた大きさが大事。

一つの演目を色んな役者が演じるのは、見る側の楽しみでもあり、落胆の種にもなるの。

みなさん。頑張ってね

藤原時平我当  桜丸孝太郎  梅王丸愛之助
松王丸進之介  杉王丸巳之助

杉王丸、気力みなぎりけっこうでした。



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コメント

おたまさん、お久しぶりです。
時々覗いてはいるのですが、
歌舞伎のことも 生け花のことも、俳句のこともサッパリ分からないうばゆりは
トボトボ帰っておりました。
それに、コメント欄を閉鎖していたでしょう。また一波乱じゃなくて一花咲かせるのかな~なんて思っていたのですよ。

投稿: うばゆり | 2011年8月 4日 (木) 21時38分

うばゆりさん。
おひさしぶりです。何だか大きな足音が聞こえると思っていました。帰っちゃいやだ~。
一花咲かせるのは、来年の予定ですのでご期待下さいね。

投稿: おたま | 2011年8月 5日 (金) 07時46分

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