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2011年7月 6日 (水)

タンチン



「不登校」とか「登校拒否」なんて言葉を知らなかった頃、
中学のクラスに≪タンチン≫という男子がいました。

事情は知らないけど、これがめったに学校に来ない奴で
朝のHRで河内弁の担任が
あの、あほんだら、なにさらして、けつかるねん
Yとおたま、行って、呼んで来い!」
ってことを申しますと、

心の中で万歳三唱です。
一時間目がおおっぴらにサボれるのです。

Yというのはクラス委員のカー君です。
とてもバランス感覚のいい男子でした。
先生からの信頼が厚いのだけど「セン公のパシリ」という立場を嫌がっているのがわかるので、盛り立ててやろうぜってクラスの皆に思われていました。

おたまは、たぶん「にぎやかし」みたいなポジションだったとおもいます。

タンチンはお母さんとお姉さんの三人暮らしで、二人ともお勤めに出ておられ、家には彼一人がいました。

家にあがると、クラス委員・カー君は本棚からマンガを出して読み
おたまは、テレビのワイドショーを見ました。
タンチンは学習机の前で、椅子に座ってぐるぐる回ります。

30分くらい経ったら、カー君が「帰ろうか」というので、おたまは大急ぎでタンチンに「ガッコ。おいでーや」といいます。

タンチンは「二時間目、何やった?」と聞きます。

「英語!」
「ショックン(教師)か・・あいつキライや」といいます。

三時間目にひょこっとタンチンが学校にやってきて五時間目にはもう居ませんでした。そんな日々でした。

一応、カー君とおたまの顔を立ててくれていたのでしょう。

あの家で三人は、わりと機嫌よく、不思議な時間を過ごしていました。

タンチンは17歳でお父さんになり、38歳でおじいちゃんになり、今はひいおじいちゃんです。
金のわらじの姉さん女房といい家庭を作り、バスの運転手の仕事をながい間勤め上げ、最近定年退職をしました。

(おたまはほとんど参加していないけど)
同窓会には必ず顔をだし、
「学校に来なかったお前が皆勤賞やな」と担任に言われているそうです。

学校なんて行かんでもええな
って思います。

アカンですかね?



№4様へ

そうだにゃ~
考えてみるかにゃ~

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