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2011年6月16日 (木)

女が階段を上るとき



オンナという生物はほぼ四つのタイプに分けられる。

ブログの途中ですが・・・
  (このブログは未亡人おたまの
       独断と口からでまかせに基づき運営されております)

と、お断りテロップを流しておいて・・っと。

続きです。

四つとは以下の通り     

 賢そうな賢い女
 賢そうな愚かな女
 愚かそうな賢い女
 愚かそうな愚かな女

高峰秀子さんは賢い女性です。

女優としては、野心がのぞいたり、どうしようもない馬鹿だったり、ずるかったり、高慢ちきだったり、自堕落だったり、自己矛盾に満ちあふれた部分の見えるひとが素敵です。

役者は役を演じるばかりではなく、そこにある種の自己投影をすると思うのです。
そういった意味において、高峰秀子は「賢さ」が前に出て、今までは、あまり魅力を感じる女優さんではありませんでした。

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この日観た映画は「女が階段を上るとき」
高度成長を迎えようとする夜の銀座に生きる、バーの雇われママが主人公です。(監督・成瀬巳喜男1960)

帰り、売店に置いてあった「私の渡世日記」を買いました。
本は買わないと決めていたのにね。
しかも、上・下巻
表紙になっている梅原龍三郎の「高峰秀子像」が素敵だったからかもしれません。現在この油絵は東京国立近代美術館に納められているそうです。

高峰秀子は女性としては珍しく、自己を俯瞰視できる人のようです。

幼い頃から自分ではない自分を演じてきた習いなのか、天性の資質なのか、判りませんが、自己肯定も否定もせず、ただ自分を見つめている。

そこには、自分を飾ることも、守ることもなく
言い訳は一切ありません。

「男前」です。そこらへんの 男以上に。

自分の過去の恋愛体験について、彼女はこう書いています。

「色と欲」 (の絡み合い)

何て可愛げのないことを言うの!
可愛げのないおたまにはよ~く判ります。
非常に共感できるのです。

(以前このブログにも書きましたが、怨みつらみの不倫告白をなさった、有○稲○さんとは大違いです)

その冷静さが・・・・女性として幸かどうか
「大きなお世話だ!」と一喝されそうですが。

賢い彼女は賢い選択をし良き伴侶みつけます。
激動の子ども時代の埋め合わせをしても余りある、穏やかな幸せを手に入れるのです。

真っ正直で率直な人のようでありますが、本当のところは解らない。
だって、彼女は「女優」だから・・。

幅広い演技力でどのような役でもこなせた高峰秀子
多くの文化人政財界人から愛され、それにおもねることの無かった「自律」の人。
彼女の気高さと精神の豊かさは彼女自身が作り上げ、手にいれたものでしょう。

そして、彼女のしあわせはなんと言っても、「こんな言い方をするのは悪いが君はある種の”カタワ”だ」と言う伴侶を得たことだと思いました。

「女が階段を上るとき」ですが
美しい高峰秀子さんが一番美しかった頃の映画ではないでしょうか。

映画の話をしようと思って、本の話になっちゃったわ。



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コメント

高峰秀子のエッセーが好きで、ずっと読んでいました。
高峰秀子は、余分なものは束子1個も持たない主義で、
私も見習わなければと常々思っているのですが、
不要品をフリマで売ったりするだけでは片付けきれず、悩ましい日々です

投稿: 濱 | 2011年6月16日 (木) 10時16分

賢そうな賢い女に憧れます。
賢そうな愚かな女はいっぱいいます。 
愚かそうな賢い女はこわいです。
愚かそうな愚かな女は増える傾向にあります。

ただ、それぞれに上手な生き方があるんでしょうね。

投稿: ひろやん | 2011年6月16日 (木) 20時21分

四つですか?
私は ふたりの息子に幼稚園の頃から 女には、ふたつのタイプがある
おもろい女とおかしい女があるんやで。若い時は 可愛いしきれいでおもろい女やておもってしまうねん。
そやけどな いっしょになって 何年かしたら おかしい女やったと気付くねん。気を付けて 見極める目ェ持たなあかんで。と口酸っぱくなるくらい云いましたのに。先日 帰省した結婚5年目の息子が 耳元でおもろい女違って おかしな女やったわ やって。 
未婚の二男には、6つのタイプと訂正します。   

投稿: youko | 2011年6月16日 (木) 21時05分

おたまちゃん
私もこの本はずっと以前に、もう少し若かった頃読みました。
確かに俯瞰的に自分を見ていて、いい訳も弁解もしないところが、かっこよく思われました。
あの美貌と、その気性はまさしく男前・・
だから女としてより、人として良き伴侶と出会い過ごせた事は、幸せでしたね。
出来ればこのように、上等な人になりたいと、思わせられたのでした。

投稿: reiko | 2011年6月16日 (木) 23時51分

濱さん。
裸で生まれて、何も持たずに死んでいくのだから・・・って判ってはいるのですが、「持たない」暮らしってなかなか難しいですね。
高峰秀子さんはこの本の中でもしばしば、ご自分のことを「癇症なまでの整理魔」だと書いておられます。
つくづく、シンプルになるには「精神」からって思います。
あっ!不用品フリマに出す前に、おたまに頂戴!

投稿: おたま | 2011年6月17日 (金) 07時59分

ひろやんさん。
そうですよ、色んなタイプがいますからね、手当たり次第はいけませんねえ。

投稿: おたま | 2011年6月17日 (金) 08時01分

youkoさん。
ぎゃ! おたまもピチピチした頃は「おもろいやっちゃ」と言われましたが、そのうち「おかしい女」→「あやしい女」→「アカン女」に着実に階段を上ってきました。

フレ~フレ~息子の嫁!

投稿: おたま | 2011年6月17日 (金) 08時08分

reikoさん。
おたまから見れば、reikoさんはカッコイイ女ですよ。顔もruriko似だしね。
「自分を持つ」ということは「美しい」とこの本を読んで思いました。

投稿: おたま | 2011年6月17日 (金) 08時15分

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