« 盟三五大切② | トップページ | 悩みのどつぼ »

2011年3月 4日 (金)

盟三五大切③



この日の松竹座ですが、京都のきれいどころが仰山来てはりましたえ。
おたまの、カウントでは舞妓はん6名(うち、フル装備・・だらりの帯、1名)。
お姐さんがた、がその3倍くらい。それに、仕込みさんみたいなお嬢ちゃんが一人。

あの子もきれいになるんやろね。

さて、今回の観劇、珍しく同伴者がありまして
親友エミリーでございます。

彼女とは確か三度目。それも十数年ぶりなのです。
この人涙もろくて、前回(艶容女舞衣・はですがたおんなまいぎぬ)の時も「今頃は・・・半七っつあん」というところで泣いてはったけど、今回は、昨日少し触れました、若頭・八右衛門がお縄になる場で鼻をすすってはりました。

この、八右衛門という人は主人公、源五兵衛(不破数右衛門)の忠僕であります。演じまするは、坂東薪車
薪車さん、昼の部(彦山権現誓助剱・ひこさんごんげんちかいのすけだち)では、ベッピンさんを未婚の母にして、名乗りもあげず、こんなことでは、あかんと思ったのか、あだ討ちの助太刀の後を追うねんけど、即、殺られちゃう立つ瀬のない、お役やってんけど(おヒマなら前の記事みてね)

今回は、そらもう・・・エエ役もらってはったし、主人思いの忠義者を良く演じてはった。
いい演技というのは客が肩入れすることやろうね。

主人の犯した罪の身代わりになりはるねん。
真犯人は私ですって名乗り出はりますねん。
それもこれも、源五兵衛に討ち入りに加わって欲しいがため。
主人の本懐が己の自己実現やねん。
こんな人おります?大変結構でした。

さて、昨日の続きです。
大事な金を巻き上げた一味を手にかけた源五兵衛ですが。肝心の三五郎・小は危ういところで難を逃れます。

この、人斬りの場面。舞踊的な身振りに見得の連続。
スローモーションの動きが、より華やかな舞台を作り上げます。
見どころです。

このあと、物語はますます、凄惨に濃密にこってりの「南北」ワールドに突入していくのですが。おたまの案内はここらあたりにしておきましょう。

いつの日かご自分でご覧になるときの為に。

結論のみ申しますと、惨劇の元となった100両。
実は三五郎のだまし盗ったこの金は源五兵衛に行くはずの金だったのです。
渡すべき人から金を盗り惨事を招いた三五郎なのでありました。

そして小万の行く末やいかに?・・・・・

憎い口惜しい許せない、
消すに消せない忘れられない
愛と憎しみ裏表。憎いは恋しの裏がえし。

な・な・な・ななんと

小万の生首をふところに・・・
折りしも雨・・・あれは小万の涙雨。
いえ、あれはあれは・・・源五兵衛の血の涙さ

この場面よかった~~~。夢見そう。

花道七三で、懐を見つめる源五兵衛
こんな姿でしか、我が物に出来なかった・・愛しい女
小万。

意を決したように敗れ傘を開く。
飛び散る雨のしずく。
仁左衛門の目に涙が光る。

たまりまへんな。歌舞伎いやさ仁左衛門

愛之助の三五郎。与太上がりの悪。
どこで、道を踏みはずしたか、根っからの悪人ではないのに・・・
昼の部の悪は少し物足りなかった(大きさが)その点、三五郎はよくはまっていたと思う。

番付によれば、辰之助(源兵衛)・玉三郎(小万)・孝夫(三五郎)で上演されている。きゃ~~見たかったっ。

213_005_copy

源五兵衛/不破数右衛門仁左衛門   小万芝雀
三五郎愛之助  弥助彌十郎   八右衛門薪車
菊野松也  了心松之助  富森助右衛門段四郎



|

« 盟三五大切② | トップページ | 悩みのどつぼ »

映画・歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

行きたい
見たい
いつかは・・。

今日は沖縄は三線の日です。
(3月4日)
ラジオでは昼12時からず・・と三線です

投稿: ちがや | 2011年3月 4日 (金) 15時36分

そしたら この仁左衛門の写真、ふところからのぞいているのは 「生首」 なんや!!!
歌舞伎はデフォルメお得意みたいだけれど それにしても 大胆!

投稿: ゆたんぽ | 2011年3月 5日 (土) 06時43分

ちがやさん。八重山に行ったとき、テレビでずーと、三線をやっていました。何かの発表会のようであり、大会のようであり・・・あれは特別の日だったのでしょうか。
ホテルで踊りまくりました。
船に乗ったときも、乗務の方の三線にあわせ、観光客はマングローブの林の中で踊りました。沖縄。サイコーっす

投稿: おたま | 2011年3月 5日 (土) 07時27分

ゆたんぽさん。そうだす。
まだまだ、母親にわが子を殺させる場面。生首を前にしてごはんを食べる場面やら。まあ、どろどろです。
凄惨さ・・恨みの深さを浮き彫りにする演出なのでしょう。食事シーンでは主人公がはたせなかった(好きな女と暮らす)夢をあらわしているのかな、と思いました。

投稿: おたま | 2011年3月 5日 (土) 07時33分

よろしいですねーー。
この危なさ・・・たまりません。
ゾクゾクします
それにしてもおたまさんの記事(解説)すごい好きです。

5月団菊祭昼の部とれました。10日に行きますです
行かれますか~?
おたまさんの記事読みたいです。

投稿: kimi | 2012年4月10日 (火) 08時44分

kimiさん。
あらま。読んで下さいましたか。ありがとうございます。
ホンマ、丸窓から忍び込んでくる場面は目に焼きついておりますですよ。

団菊祭ねえ。興行内容みて、チケット買ってないのですよ。去年は行ったのですけどね。
時蔵の八重垣姫が印象にのこったかなあ。
成田屋親子はあまり・・・
一幕でも、見てこようかな・・

投稿: おたま | 2012年4月11日 (水) 07時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 盟三五大切③:

« 盟三五大切② | トップページ | 悩みのどつぼ »