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2011年2月 9日 (水)

春の闇



それは、例えば「絵画」かもしれない。
     例えば「音楽」かもしれない。
     例えばだれかの「言葉」かもしれない。

自分がインスパイアされる。

機が満ちて出会った必然を偶然と呼んでしまうのは
少し考えが足りない。

ああ、そうだったのか・・・
そういうことだったのか。と気づくとき

たとえ、それが、思い込みだったとしても
(誰がそう、言いきれる?)

体が軽くなり、目の前のもやが消える。
全てが解き放たれ、自由を獲得する。

そんな、曖昧な言葉はいらない。

宇宙を構成する粒の粒の粒が自分なら
自分そのものが宇宙なのだとわかる。


探していた、(そのことにも気づいていなかった)
ジグソーパズルの最後の一片が突然見つかる。

それは、ボルベール≪帰郷≫という映画だった。

2006年・スペイン

この映画の「何」に扉を開かれたのか、
ストーリーだったのか。風景か。あるシーンか。壁に掛かっていた一枚の写真か。ペネロペ・クルスの美しさか。

判っている。

当時、ひたすらに、ある作業をしていた。
それは、自分を洗い出すことであるのに気づいたのは、後になってから。
協力者のエンジェルに話をした。

彼女はスペイン語が話せる。
「この歌(Volver)、歌えるよ」と言った。

たとえば、他愛のないこと。
スリッパの音。池に石をなげること。猫とじゃれること。

そんなことにさえ、迎える用意があれば
扉は開く。
機は熟すのだ。いつか。

「をんなみな強き映画よ春隣」 おたま

「キャラメルや映画館にある春の闇」 おたま

映画を見たのは2007年の早春と記憶している

エンジェルの歌はまだ聴いていない。



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コメント

今日はおたまちゃん哲学して春なあ~・・・、独我唯尊やなっ!、

アルマドアル監督のこの映画好きで3度は観たかな・・・
そうです女、母と言った方がいいかな、は強いんです!
特にラテン系の母は強いわぁ~、この監督の母物の映画はいいわねぇ~、

投稿: ヘルブラウ | 2011年2月10日 (木) 03時42分

ヘルさん。映像(色彩)がキレイですよね。冒頭シーンが印象的です。姉のキャラが素敵でした。
可笑しくて、切なくて、元気になれる映画でした。

投稿: おたま | 2011年2月10日 (木) 09時01分

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