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2011年1月23日 (日)

初春歌舞伎・夜の部



(昨日の記事の続きです)

夜の部。座席は最前列の上手でした。
ここって、いいようで悪いんですよね。
ちょうど、花道の七三が見えない。前のめりになると右側の人に悪いしね。

「八陣守護城」(はちじんしゅごのほんじょう)
艶やかな御座船という大掛かりな装置で、やっと「初春やな~」と気分も高揚。「やっと」というのは昼の部がちょっと地味だったからね。

このハナシにはモデルがありまして豊臣の幼き二代将軍を守らんとする加藤清正が徳川家康に「よろしいな、豊臣にはこの子が居りますねんで、大きな顔してたらあきまへんで」とあいさつに行った際、毒を盛られるという伝説があるのでございます。
芝居では毒の効きが悪いのか、清正が元気モノなのか、
毒飲まされての帰り道(船上)敵方の使者が様子を見に行くけど「お変わりなし」。
さらに刺客を遣わすけどやっつけちゃう。

でも、ほんまは清正さん、いっぱいいっぱいやねん。
それを見せずに、船はゆくゆく波乗り越えて・・・
というお話です。

佐藤正清(清正):我当 雛衣:秀太郎 斑鳩平次:進之介

動きの少ない芝居で隈取我当、演じ抜かれました。
椅子で演技する先代仁左衛門を思い出しました

「吉田屋」
も~う。こんな男、絶対、いややわ。
ふにゃふにゃ、うじうじ、煮え切らない。
お金持ってるだけが取り得やのに、親に勘当されてすっからかん。
それというのも女の尻ばっかり追い掛け回して、商売なんかさらさらヤル気があらへん。
だから、紙の着物着てなあかんねん。それやのにプライドばっかり高くて、こんなところ(吉田屋)にノコノコやってきた。

和事はキライじゃないねんけどなあ・・・

金持ちのわがままな若旦那
あんな男と思ってもなぜか憎めぬ愛らしさ・・・

その、はんなりした、おかしみを、昔の鴈治郎で堪能させてもらった。何度も何度も。
それが・・・
ちゃうねんなあ・・・
「やつし」の花道の出では、零落した中の若旦那の気品や、店内に入れてもらう時のいそいそとした可愛らしさ、あんな男やけど「応援しちゃるぞ」と客に思わせるような・・・・・そんな見せ場を藤十郎では見られへんかった。

数年前「夕霧」の藤十郎にもそんな感想をもった。

藤十郎はご自分がお好きなのだろう。ご自分のお役やと思ってはるから、それでいいのだろう。でも、みているこっちにビンビンこない。
お歳なのかもしれない。
あんなに「かいらしい男」やったのに。

右隣の母娘も左隣の和服のご夫婦も寝てはったで。

和事はキライじゃないねんけどなあ・・・という声を帰りのエレベーターでも聞いたで。

「江戸宵闇妖鉤爪」(えどのやみあやしのかぎづめ)

ちょっと、ココから書く気力が・・・
走ります。

前半、テンポがあったが、その後は冗長。
松本幸四郎の大仰さがこちらに響かない。
見世物ショーの場面は要らんです。
衣装・装置工夫はあったが、脚本・演出。歌舞伎として練りこむにはまだ時間がかかるのではないか。
怪奇の世界に曳きずり込まれることはなかった。

おたま、くじけない。
二月。楽しみにしてるよ。



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コメント

おたまちゃん
お玉ちゃんの歌舞伎の話が大好きです。
ここではどんなにしたって、見られないことだしね。
いいな~~
私も帰りのエレベーターのなかで、いろいろと、批評話しをしてみたいです。

投稿: こく | 2011年1月23日 (日) 20時48分

こくちゃん。
いいお芝居だと、わざわざ見に行く甲斐があるというもんです。そうでないときは、なんとか「アラ」を見つけようと、それはそれで必死で見るからおもしろいです。
家に帰ると、ちょと「マネ」をしたりします。(一人になって観客がいなくなったけど)アホやがな。われながら思います。

投稿: おたま | 2011年1月24日 (月) 09時05分

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