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2010年9月10日 (金)

黒塚2



、「黒塚」でございますが

これほどシンプル且つ、幻想的で美しい歌舞伎舞台も無いのではないかと思います。

福島県は鬼女伝説の残る「安達ヶ原」・・・芝居の舞台となった、この地をぜひとも訪ねてみたいものです。

 「芒原身の内にあるされかうべ」 おたま

あ、その前にお話の大まかなところをご紹介します。

ちゃんと知りたい方は、それなりに調べてね。
PCなどで得られる情報をここに写しても、シャーナイと考える、おたまの独断解説ですのであしからずご了承くださいませ・・・

私だって、まっとうに生きてみたい・・
好きで鬼になったわけじゃないわ。

ま、今日もレアで人肉食っちゃったけどさ。

一夜の宿を求める、あのお坊様はおっしゃったわ

悔い改めれば罪は許される・・・

それは全ての人において・・・、いはんや人食い鬼となったワタクシ、老女岩手においてもをや。だわ・・

うれしいな、うれしいな。

鬼も成仏できるんだ~~~

あさましや はずかしの この姿・・

人を怨み、世を呪い、妄執のうちに鬼と成り果てた彼女とて、心には求めて止まない「救いへ切望」があったのでございます。

こんな罪深い私でも、いいのね、いいのね、仏様。

舞台は一面の芒の原。月光が作り出す銀色の波・・
その寂寞たる宇宙の只中にぽつんと在る鬼女の魂。

鬼女とて哀しいのだ、己が業の浅ましさに幾度、佇ち尽くしたことでありましょう。

悟りの道の遠くチラチラ灯りが見える。。(って唄入り観音経だっけ?)

そう!救われるんだわ、わたし。うれしい・・・

待ってました!

ココからが見せ場の鬼女の踊りです。

来世に希望を繋ぐことのできた老女岩手の喜びに満ちた、まるで幼子のような無邪気な踊り。

一人なす、影踏み遊び・・・

岩手ちゃん。良かったなあ。
そうそう、仏さんは救ってくれはるんやで

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・ちゃんちゃん。おしまい。

とならないのが、お芝居の深いところやね。

あれほど、「見てくれるな」と言ったのに・・
「見たのね~。死骸の山。私のベッドルーム」

人って裏切るんや・・・やっぱり・・・

怒  怒      怒 

もう終わりや。お仕舞いや、と裏切りのカタストロフィは

鬼女の本性あらわにする。

怒りで スーパーサイヤ人に変身してしまう岩手なのでありました。

ハナシは続く・・

昨日も書いたかもしれませんが

曲の素晴らしさ、三味線ソロの巧さ

これぞ、歌舞伎サウンドを堪能しました。

寂とした静謐な舞台の美しさ、照明技術。

楽しんで、心に残って、感動する・・・
見どころ聴ききどころ溢れる作品。
「黒塚」

ぃやあ。良かったです。

右近さん、もちろん結構でした。
しかし、猿之助で見ておきたかった・・・



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コメント

おたまちゃんはやっぱ最高の弁士やでぇ~、
こんな解説があったら、わてなんぼでも上本町へ通いますわぁ
ところであの難波の建物はやっぱ壊しはりますんやろか?
橋もっちゃんはこんなとこも気張ってもらわんとあかんなぁ~

やっぱ猿之助はんで観たかったおたまちゃん、
ようわかる!わては観たことないんやけど~汗

投稿: ヘルブラウ | 2010年9月10日 (金) 17時26分

ヘルさん。そういえば、旧・新歌舞伎座はどうなるのでしょうね。
あまり、話題になっていないような・・・

あの、目立つ外観がなくなるのは寂しいな。平凡な商業施設にでもなれば、又、ミナミの名所が消えますね。

といっても、あそこで歌舞伎が掛かるのは少なかったので、あまり思いいれはないですがね。
舞踊の会を数回観たくらいで・・・

投稿: おたま | 2010年9月11日 (土) 07時32分

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