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2010年9月27日 (月)

曼珠沙華2



≪曼珠沙華≫

又の名を、死人花(しびとばな)・天蓋花・幽霊花・
捨子花・狐花・まんじゅさげ・と呼ぶそうです。

どの呼び名も寂しげです。

この花の有名な俳句といえば・・

 「つきぬけて天上の紺曼珠沙華」 山口誓子

 「曼珠沙華抱くほどとれど母恋し」 中村汀女

 「なかなか死ねない彼岸花さく」  種田山頭火

などがあります。

そうそう、
金子兜太の「曼珠沙華どれも腹出し秩父の子」に寄せて、
石寒太に「兜太大人秩父は桑と曼珠沙華」という句もあります。

わたしの好きな句は

今日生きてここに吾立つ曼珠沙華

おそらく雑誌などから抽いた句で作者がわかりません
(ご存知の方教えてください)

ずいぶん昔のノートに書き取っています。その時の自分の心情に合ったのでしょう。

上五の「今日生きて」という措辞が作者の越し方をうかがわせます。
決して順調なことばかりでは、無かったけれど、私は私を失わずにきた・・・。

経てきた日々への、感慨と感謝が「今日生きて」に凝縮されているような気がします。そして行く末への決意。のようなものも、かんじさせます。

一切の無駄を身につけぬ曼珠沙華のように・・
強い意志が伝わってくる句です。

・・・・

この句のように自分も、
すっくと美しく立ちたいと思ったのかも知れません。
今も、このような気持ちは持っていますが、

今ならこの句よりむしろ

もう光ることさへ忘れ枯芒」 深見けん二

に心惹かれます。

 

曼珠沙華が枯すすきになっちゃってるよん

肩をいからせ、少し気を張り、「ここに吾立つ」と宣言した、自分もなかなか良かったよ。・・・でも

芒に自己を投影しつつ、つぶやく肯定の言葉。

全てを受容する。あるがままにそのままに・・・

 

むける、まなざしがやわらかく、何の気負いもない

其処に、生まれるやすらぎの気持ち。
温もりある自然との一体感。

 

・・・素直に今の自分の中に入ってきた句です。

「もう」という言葉の使い方に、あたくしには、100年早い、イエ、100年たっても作れないよ・・と思ってしまいます。

おたまちゃん。枯れちゃわないで~~

と、引き止めるなら、今のうちやで・・・・・

 

って誰も、引止めへんわなあ・・・


 


 

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コメント

おたまちゃん、枯れちゃわないで!!
って引き留めるより、私も一緒にかれちゃうよ~~。って、嘘ばっかりな、わ た く し

投稿: こく | 2010年9月27日 (月) 21時08分

こくちゃん。
坂本龍馬も言ってるわ。
「あれが、太平洋ぜよ!」ってね
そうよ、わたしたち、枯れちゃいけないのよ。太平洋をみるまでは・・・

いつか・・いつの日か
桂浜に寝っころがって、(あれ)やりましょうね。

投稿: おたま | 2010年9月28日 (火) 08時58分

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