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2010年7月 2日 (金)

うすさま明王

しばらく、お休みしていましたが「お出掛け」の備忘録
を書いておきます。

巷では「トイレの神様」という歌が話題になっているらしいです。

ばーちゃんがトイレは綺麗にして置きなさいって言ってた
・・・・見たいな歌をテレビでチラリと見ました。
あんまり長い歌なので「紅白歌合戦」は無理やね。

エミリーと京都の高雄にある「八部山・大龍寺」へ行って来ました。
ここは、正真正銘「トイレの神様」である、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)をおまつりしているお寺で「うっさん」と言って親しまれています。

「腰より下の病」わずらうことなく守ってくださいます。

ちょっとね、「おしも(下)の病」でお困りでね・・・
あたしじゃないっす。エミリーです。
断らなくてもいいけどね。

このお寺は山の急斜面に建てられていて、山門からの急な階段を上ると、「明王堂」。またまた階段を登って「鐘突き堂」。またまた登って「本堂」となっています。

明王像はお前立ちでした。お参りを済ませてお札をいただきに行きました。

ご住職の話では、像は秘仏で前回は昭和53年の御開扉だったとのこと。
御開扉は何年に一度と決まっておらず、「時が満ちた」そのときに。と文書に残されているそうです。だから、寺の改修でお金が必要だからとか、有力者をはじめとする「声」が高まっても時が満ち無ければ御開扉はないのです。

質問その一
お札はトイレのどの方角に貼ればいいのですか?

須弥山は北にある(北の方角に神・仏がおられる)という考えから、
「北に対峙しない」という法を守りなさいということです。

質問その二
お札(神仏)にお尻を向けてもよろしいのですか

めっちゃいい話をしてもらったけど、上手に文にできない
ま、一言で言えば「原則をまもれ」ってことね。

・・・・

いい話をたくさんしてもらったので忘れないうちに書いておきます。

小僧のころ先代住職(明治19年生まれ)に言われていたこと
お参りとかでよそのお家に行く機会が多いでしょ
まず、玄関を拝見しなさい。一歩身を引いて見直したくなるような玄関であるか。
次に床の間を拝見しなさい。床の間が床の間として尊ばれているか。
最後に用は無くともご不浄を使わせていただきなさい。

この三箇所があるべき姿で整えられている家なら、間違いない人が育まれているお家だから、心からお付き合いできる・・・というようなことをいわれたそうです。

・・・

うすさま明王をおまつりしているお寺は数がすくなく、
山城(ここのこと)・美濃・江戸に三大うすさま明王が居られるそうです。

・・・

おとなえについて
「オンクロダナウンシャク」
「オンシュリマリ ママリーマリ、シュシュリーソワカ」
「オンバサラ、クロダーマカハラ、カナウカフンジーフン、ビキツビマナゼー、ウジンボクロダウン、ウン、ハッター、ハッター、ハッター、ソワカ」

うすさまさんを研究しているM新聞の記者に聞いた話として
日本海側・・出雲から山陰北陸・以北を調査したところ、この咒文が地域ごとに変化して伝えられているそうです。

ある地域では、子を身ごもった女性は座敷いっぱいにばら撒いた「大豆」を
このし咒文(オンクロダノウ・・)を唱えながら拾い、後にご不浄の掃除をしたそうです。
お産が楽なようにトイレの掃除をしなさいとは我々もよく言われました。

昔のことだから咒文は口伝えで、伝言ゲームじゃないけど、途中で「よっこらしょ」と言ったのがそのまま伝わっているケースもあるそうです。
もちろん、方言もあったでしょうね。
生み出す命が「おしも」からであること、ご不浄とのかかわり、民間信仰の伝わり方・・・面白いお話でした

・・・・

民衆の信仰のハナシでもっと面白かったのは

この大龍寺は元々京都四条河原町にあったのですが、
時は室町時代、キリスト教が京の都に入ってきます。

どういう紆余曲折があったのか、なんと、大龍寺のウスサマ明王と、キリスト教の天主様が結びついてしまいます。
後のキリシタン弾圧に抗して隠れ蓑化したのかどうか、はっきりしませんが
今でも四条木屋町のどこかに「うっさんとイエス」の合体像の祠があるそうです。

あっ。今ひらめいたんだけど
「うすさま」→「えすさま」→「イエス様」となったのでは・・
おたま学説。

いやーっ。歴史って面白い。

そうそう、歴史っていえば「歴史的社会実験」の治験者になってきましたよ。
本当にご大層な言い方ね。

国土交通省が全国36ヶ所の高速道路で無料化の「社会実験」をするといって、6月から始まっているのだけどね

ソコを通ってきました。
ゲートは下りているので一旦停止して赤いボタンを押します。
ごたいそうなこって・・おおきにありがとさん。
通行券はありません。

高速道路無料化を公約に掲げていたんだから「社会実験」なんて
純情な国民を煙に巻くようなこといわないで。

来年三月以降も無料にしてくれるんだかどうだか・・
実験で利用者の態度が悪かったら元の木阿弥なのか・・
治験者おたま。すっごく緊張したわ。  ウソ。

 


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コメント

おたまさま
これにコメントってかいてもいいのかしら?
何気なくホントに何気なく開けてみたら、来年のブログが書いてあって、キャーーー!!
また、毎日書いてほしいよ~~。

投稿: いっこにこ | 2010年7月 3日 (土) 09時55分

何気に訪れたらUpされててうれしいです。
そうですよね。
忘れないように書いておくって、必要な年になりました。

祖母に
お便所の掃除をしたらきれいになると言われても、今更変るわけ無いでしょ!
なんて思いながら(小学生の時)掃除してたのを思い出します。
やはり、効果なかったですがね。

いいお話でした。
備忘録でいいですから楽しみにしています。

投稿: 宮古島のちがや | 2010年7月 6日 (火) 01時02分

ドォ~~ン花火の音。
ブログ再開を祝して!

2回目の訪問なのに気安い口きいてごめんなさい。

間違いない人が育っているか見極める三原則。
我が家は総て× まあ例外もあるとポジティブに・・・

40歳代で前立腺肥大の治療を受けてたダンボが医師から言われた三原則。
前立腺が肥大する男は
1肉が好き  2スケベ  3高学歴
3以外は合っていました。

うすさま明王にお参りしたら手術しなくてすんだかも知れませんね。

投稿: osダンボ | 2010年7月 6日 (火) 23時08分

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