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2010年7月16日 (金)

宝塚吟行・1

年に一度は一泊鍛錬会をしようね。
ということで宝塚へ行きました。

宝塚は我が家から目と鼻の先にあり「おとまり」する距離ではないのですが、今回はメンバーであるクリスチャンのY御夫妻のお世話で教会の施設を使わせていただけることになりました。

駅から2・3分のところなのに信じられないくらい大きな森があります。
森の中にあるその施設はマザーテレサも宿泊されたことがあり、誰がその部屋を割り当てられるか、行く前からワクワクしていました。
全部で36室もあるのですよ。

静かに黙想をしたり、睡眠をとるための部屋です。

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四畳半くらいの個室には簡素なベッドと机と作りつけの小さな棚。
壁にはマリア様の御絵と十字架。

マザーテレサが宿泊された部屋には自筆のメッセージが残されていました。

この部屋が当たった(?)のはS子さんでした。

今年はマザーテレサ生誕100年ということで、この吟行に先立ち10日ほど前に近くの教会で上映された彼女のドキュメンタリー映画(米・制作)をみてきました。

映画によれば、きわめて平凡な修道女であった彼女を大きく変えたのは、カルカッタの現実をその目で見たからだといわれているが、そうではなくて、ある日(列車に乗っているとき)神の啓示(英語でどう言っているか忘れた)を受けたから・・・ということでした。

彼女の思想・行動は非常にシンプル。
神の御心のままに・・・それだけなのです。

・・・・・・

二ヶ月ほど前、ある街を歩いていて真っ白のまるでお城か要塞かという風なお家を見つけました。何処からどこまでがこの人の家なんだろ。塀の端っこがかすんで見えないくらいです。

ため息まじりに「どうして世の中にはお金持ちとそうでない人がいるんだろう」と大きな独り言をいいました。

同行していたYさんがマザーテレサの言葉として教えてくれました。
「分かち合わないからよ」

 

明快です。

・・・・・・

 

2010_011_4

隣接の女子修道院です

こちらにも宿泊施設があります。

祈りたい時、休みたい時、学びたい時・・
信者さんでなくても利用できますよ、との事でした。

夜は85歳の神父様を囲み楽しい時間を過ごしました
シカゴから13日間の船旅で来日して54年だそうです。

 

 殉教史の金の背表紙梅雨夕焼 

 

 教会の書架に歎異抄あり涼し 

 


 

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俳句」カテゴリの記事

コメント

おたまさんは一体どんな生活をされておられるのでしょう。
歌舞伎や俳句だけでなく、マザーテレサや神父様とのお話会
実に趣味が多くて感心しております。

私は宝塚のファンです。今は月組の霧矢大夢が大好きです。
しかし宝塚の大劇場には行った事がありません。東京宝塚劇場専門です。
おたまさちのそばなんだ。羨ましい!

投稿: スマイル | 2010年7月16日 (金) 20時23分

私はクリスチャンでもプロテスタントでもありませんから、教会は敷居が高いですね。特に教会はね。
そうですか。信者でなくても見学できるのですか

外国の教会で、信者さん達がお祈りしている時に、見学出来る場合があったのですが
見学してても非常に居心地が悪いものがありましたね。

奄美大島の請島という離島に、隠れキリシタンの印が残っている小さい教会があります。
長崎以外にもあるんだ!なんて変に感心したことがありました。

昔から書くことが苦手で、作文の時間、俳句を作る時間、感想文の時間・・・全て苦痛だった私にとって
鍛錬会って覗いてみたい気(教会と同じ見学者として)はありますが、もし参加したら病気になるでしょうね。

これからもおたまさんの色々な文章を読むのを非常に楽しみにしています。

投稿: ちがや | 2010年7月16日 (金) 20時25分

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