成熟の街・芦屋を歩く
昨日は、俳句の吟行で芦屋へ行きました。
大正期から昭和のはじめにかけ、大阪の実業家が次々に豪邸を建てていった芦屋は関西屈指の高級住宅地として名高く、成熟した文化と阪神間の明るさとに包まれた大人の街です。
阪急芦屋川から、川に沿って南下。
葉桜が小雨に濡れて緑をいっそう濃くしています。
在原業平もこの芦屋に縁が深く、町や橋にその名をとどめています。
歌碑がありました。
「よのなかに たえてさくらのなかりせば
はるのこころは のどけからまし」
「伊勢物語」八十二段に登場するこの歌は、水無瀬より川向へわたり、桜の渚の院で詠まれたもので、実はこの辺り、私にとって非常に縁の深い地なのです。
平安時代のプレイボーイ。
とにかく、情を交わした女性が3733人だそうですし、しかも禁忌に果敢にアタックなさるチャレンジャー業平くんだもの、この「さくら」は「女性」のことよね。
「よく言うよ」と、「一人でぶつくさ」申しました。
なにしろ、ウチの(俳句)メンバー。いい人ぞろいで
「おたまちゃん、それは深読みよ、桜のことを詠ってるのよ」というに決まっているのです。
この後、谷崎潤一郎記念館へ行き「細君譲渡事件」の資料をみて、このおとなしい、温和な、おたまさまの怒りが爆発することになるのですが、その遠因は、この業平の句碑にあったかも知れません。
(谷崎記念館のことは明日の記事をご覧ください)
話しは変りますが・・
芦屋のお嬢様は「ボイン」ちゃんが多いと聞きました。
誰に?って。
ワコールの商品開発に携わっていた方にです。
ワコール(ワコールHD)って会社ご存知でしょう、
日本女性に初めてブラジャーをもたらした下着メーカーです。パイオニアの苦労話は非常におもしろいです。とにかく女性の胸の辺りに視線を這わせるのが仕事なのですから・・・
で、その方の話によると、さすがお金持ちのお嬢様は幼い頃からきちんとした下着を身につけられますので
バストも美しくかたちづけられます。
開発当時のブラジャーは超高価だったそうです。
今でも高級なものは結構なお値段ですものね。
「美」ってお金で買えるのね。
芦屋に俳句を作りに来て、
そんなことをしみじみ思うのでありました。
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コメント
芦屋と言えば、田園調布と並ぶ日本の高級住宅地ですよね~ 憧れますわ~
ところで突然 無関係な話しに飛びますが~
ブログって凄いわよ!ネッ気がついた?おたまさんがワコールとかブラジャーとか書いたので、本文下のスポンサーリンク、
「シルクブラジャー通販」
「巨乳になってモテモテに」なんて文字が躍っているのよ。勉強しようかな~モテモテの方へ寄って。
投稿: うばゆり | 2010年5月13日 (木) 00時38分
無料ブログだから承知はしていますが、ウチのって無茶苦茶デッカイですよね。
うばゆりさんのブログはおしゃれでハイセンス。
もちろん中身が最大要素なのはわかっていますが・・・・、
それにしても、「使い捨て呪いの護符」とか「出合ったその日から・・」とか
すごく濃いんですよね。
これは、おたまの記事に問題があるのかしら。
悩んでおります。
巨乳モテモテですが、山人さん。山に入っていればご機嫌な方のようですから、
「巨」でも「虚」でもきっと、気づかれないのでは。
うばゆりさんの無駄な努力に終るような気がしますです。ハイ。
投稿: おたま | 2010年5月13日 (木) 08時15分