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2009年11月11日 (水)

追憶の花びら


baseballbaseball


今朝の朝刊(武士のサムライ)に森繁久弥氏の死去が報じられている。
享年96歳。ご冥福をお祈りします。

福岡にいた小学生のころ「森繁久弥の弟」という人に習字を習っていた。真偽のほどはわからない。

とにかく「森繁の弟」と言っていた。

clover

・・・・・・

ある歌を聴くとある人を想い出すということがある

知床旅情」を聴くと必ず想い出すのが愛ちゃんだ。

愛ちゃんは高校のクラスメイト。
ソフトボール部でポジションはキャッチャー。
一年中、真っ黒で、アンコ型のプロポーションに、
頭はいつも五分刈
そこいらの男子よりよっぽど男らしかった。

肩で風を切って廊下の真ん中を歩いた。
男子は道を譲った。

愛ちゃんとは席が隣同士になったのがきっかけで仲良くなった。
舟木一夫の「夕笛」という歌が好きでよく口ずさんでいた。
「淡く、はかなく、美しい」初恋の歌である

三木露風の「ふるさとの」という詩に似ていると思った

  ふるさとの 小野の木立に
  笛の音の うるむ月夜や

 

  少女子(おとめご)は あつき心に
  そをば聞き 涙ながしき

 

  十年(ととせ)経ぬ 同じ心に
  君泣くや 母となりても

愛ちゃんにそういうと、ノートに書きつけては熱心に覚えていた。

愛ちゃんが、Y先生に恋していることをおたまは知っていた。

clover

卒業して1年目かに数人で逢うことになった
待ち合わせの天満橋で息せき切って階段を駆け上ってきたみっちゃんが言った。
おたまちゃん。ビックリしたらアカンで。愛ちゃんが・・愛ちゃんが・・

 「花椿」 持ってる~~~

花椿とは資生堂の顧客向け情報誌である。
おたまでも化粧をしだしたのは20歳を過ぎてからだった。
そんな時代に、あの愛ちゃんがである。

・・・・・

花椿を丸めて改札を出てきた愛ちゃんは
半分くらいに痩せて、タバコを吸った。

clover

どうして愛ちゃんと「知床旅情」が結びつくのかわからない
それも、加藤登紀子ではなく、森繁の「知床旅情」だ

そのとき流行していたのか、愛ちゃんが口ずさんでいたのか、入った喫茶店で流れていたのか・・・・

でも、知床旅情はそのときの愛ちゃんなのだ。

愛ちゃんは、中学校の先生になり、結婚して男の子を産んだ。
心臓を悪くしたと聞いた。

その後の消息は知らない。

愛ちゃんに逢いたいなあ。

逢うことがあるのかなあ。

森繁久弥氏の訃報から思いがけず懐かしい人のことを考えた

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ちびたま時代」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

こちら初めてお邪魔いたします。

「花椿」ありましたね、いまでもあるのでしょうか。

私も化粧品は遅かったですね。
姉の持っていたものを、読んでいたような気がします。

「知床旅情」もかなり聞いたと思います。
新婚旅行で、知床に行ったとき遊覧船の中にずっと流れていました。

またお邪魔いたしますね。

投稿: tosigurume | 2009年11月11日 (水) 17時13分

tosigurumeさま。おはようございます。
ご訪問ありがとうございます。
新婚旅行の思い出につながる「知床旅情」なのですね。歌は一瞬にして当時をよみがえらせますよね。その時の心持や風や夢までも・・・おたまbaseball

投稿: おたま | 2009年11月12日 (木) 08時26分

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