さても出ました



こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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2022年12月 7日 (水)

自句自解55  座布団で足りる・・



実際に見た風景なのか
映画や小説で知った景色なのか定かではないが

野良着の若いお母さんが田んぼの畦に座り込んで赤ん坊にお乳を含ませている
田仕事の休憩時間だろうか。それとも突然赤ん坊が泣きだしたのか

お腹いっぱいになった赤ん坊は、今風に言えば「ベビーバスケット」
たしか「つぐら」と言ったとおもうけど
藁で作った鳥の巣の親玉みたいな籠に寝かされる。
母さんは仕事に戻る。

ああ。きっと、実際には見ていないわね。映画や小説の世界ね。
だって、私が小さい頃には「保育所」がちゃんとあったもの。
なぜ「つぐら」を知っているかといえば、それに見立ててお人形さんごっこをしていたからだわきっと。

 

  座布団で足りる赤ん坊年の暮
(ざぶとんでたりるあかんぼとしのくれ)2012・12月

 

G坊、生後9か月の「子の子」
座布団の対角線にドカリと寝かされて・・そんなサイズだったんだ。
赤ん坊を横目で見ながらバタバタと暮れの支度をしていた頃。

それにしても昔のお母さんは偉かったなあ。


季語・年の暮(仲冬)十二月も押し詰まる。
この世が終わるわけじゃないけれど何か気忙しい気分。


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2022年12月 6日 (火)

自句自解54  身を揺らせ・・



 

  身を揺らせ歌ふゴスペル冬ぬくし
(みをゆらせうたうごすぺるふゆぬくし)2011・12月

 

これはもう、私の偏見以外のなにものでもないのだけど
ゴスペル歌う人って・・・ふっくらさん・・が多い

エンジェル!貴女の事言ってるんじゃない。

亀淵友香さん。そそ「リッキー&960ポンド」の!
亀淵さんのイメージでそう思いこんでいるのかも。
それとも「天使にラブソングを」のウーピー・ゴールドバーグが刷り込まれているからかしら。
決してエンジェルの事を言っているのではありません。

でもいつか貴女が送ってくれたゴスペル仲間の写真ね、全員親戚か?くらいに皆さん似てはった。フォルムが・・
「よく撮れてるね、上から〇段目の左から△人目でしょ?」
と言ったら
「それは男や!」と言ってひどく叱られちった。
あのときはごめんね。
もう20年も前の事やけど・・・

 

季語・冬ぬくし(三冬)は冬暖か(ふゆあたたか)の傍題。冬でもあったい日。それです。
冬と暖をひっくり返して暖冬だと、ひと冬ずっとあったかいという意味ですね。こちらも冬暖かの傍題となっています。
「暖か」だけなら春の季語となります。


声のいい人はふっくらさん暖かい人が多い。
アタクシの偏見。

 


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2022年12月 5日 (月)

自句自解53  背な丸き・・・



 

  背な丸き象徴天皇十二月
せなまるきしょうちょうてんのうじゅうにがつ)2016・12月

 

2016の作だから、この句の天皇は先の昭仁天皇のことでありまする。
天皇や天皇制を云々するつもりはないですが
どうでしょ、そういう立場の方ってどうなんだろ・・・

他に選びようがない境涯って私ならおそろしいわ。
(裕仁天皇が)神ではなく人だと宣言したのに
人としての権利や自由をを与えられることなく・・・

こんなこと書くとカミソリ送られるかも(;´д`)
「お気の毒」と思うのは赤子の思い上がりですお許し召され。

そんな気持ちに立ったうえでの↑の句です。
リベラルな発言ゆえに(例えば・・憲法に則ってとか)
わたしは、それは当たり前のことを言っておられるだけだと思うけどそうでない考えのひともいるわけ。
まあ。ご苦労の多い30年だったと思います。

ブログに「天皇」というワードを入れただけで不敬罪になる世の中にはまだなっていないので、今のうちに俳句を出しておきましょう。
これでも気ぃ遣うて要らんことは書いてませんねん。
わが身大事やから。

先の天皇さんのお誕生日は12月23日でした。

 


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2022年12月 4日 (日)

自句自解52  聖菓切る・・・



 

   聖菓切る書類嵩なすオフイスに
(せいかきるしょるいかさなすおふぃすに)2018・12月

 

休日出勤させられた女事務員さんが、山積みの書類を抱えて叫ぶテレビコマーシャルがある。
「昭和かよっ!」
彼女は今では死語となった「OLさん」でバブリー時代の色濃くのこる前髪下ろしのお揃いのベストの制服。

そうなんですね。
今どきこの風景はあり得ない
髪の型ではなく、「紙の書類」なんて・・
帳簿という言葉も死語なのかな。

・・・・・

季語・聖菓(仲冬)
菓ではなく菓。クリスマスケーキのことです。
歳時記に季語として採用していたり、してなかったりのようですが
Xmas=ケーキを食べる日だった昭和のこどもにはビンビンと胸に応える季語なのです。

 

年末の仕事で皆が気ぜわしくワチャワチャしているオフィス。誰かがケーキを買って来た
大きな大きなケーキ。
もしかしたらお得意様のお歳暮代わりの差し入れかもしれない。
山積みになった書類の、その山の天辺にケーキを置く。

しばし手を休めてみんながケーキの周りに集まる。

・・・・・・・・

 

バタークリームで作ったバラの花がカチンコチンだったクリスマスケーキ
なぜか仁丹の小粒のような銀色のものがくっついていた。
ケーキなんて、あ~た。めったに食べられなかった
そんなクリスマスケーキ。ああ昭和。
はやくお嫁に行かなきゃ25日のケーキって言われた

馬鹿にするんじゃないよ!昭和め。

 


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2022年12月 3日 (土)

自句自解51  ポケットに去年の・・



 

  ポケットに去年のチケット皮コート
(ぽけっとにこぞのちけっとかわこーと)2019・12月

 

今月の兼題が「コート・オーバー」なので調べてみるとこんな句を作っていました。
今どき、レザーのオーバーコートなんて誰も着てません。
でもあたし、持ってるんだよね。
バブルのころ買いました。エミリーと色違いで。
あたしは黒。彼女は茶色
高かったんだよ。30万円!あの頃、あたしお金持ちだった。
とういか、日本国中がお金持ちだった。バブルで浮かれていた。
ハハハハハ(乾いた笑い)

「あれ(コート)、どうした?」とエミリーが訊く
「箪笥の肥やし」と私

何しろあの時代だから、肩パットですよ。肩パット!
笑える。
彼女は専門店にリフォームに出した。7万円もしたって!
当節の世間様に笑われないデザインになりました。
「いい革ですねえ・・・」って褒められたって。
私にも勧めてくれたけど気乗りがしない。7万円あればユニクロでコートが何枚買える??

そんな・・はかない思い出に浸っていないで今月の俳句作らなくっちゃ!

 

 ⇓このコートだよ。
バブリーな頃の肩パットおたまちゃん

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2022年12月 2日 (金)

自句自解50  もう十八・・



 

  もう十八まだ十八の子日向ぼこ
(もうじゅうはちまだじゅうはちのこひなたぼこ)2005・12月

 

法律が変わって「十八歳」はもう大人なんですってね。

アタシにもあったですよ。十八歳。
そそ。鬼も十八番茶もでばな・・誰が鬼やねん!
クソ生意気でとんがらがっていた自分の十八歳を(恥ずかしすぎて)思い出したくもないのだけど
私のばやい、自分が「大人」だと自覚したのは三十歳を過ぎていたわ(威張ってどないすんねん)

青春ってその真っただ中いる時はそれが何なのかわからない。
青春とはなんだ!と石原慎太郎に訊かれてもねえ。
ラグビーボールを抱えて夕陽に向かって走る。がむしゃらに?

「青春とは徒労の季節だ」と言った作家がいた。石川達郎だっけ?
そこでは何をしてもかまわない。もがいても突っ走っても・・

何をしなくても?何もできなくても?


キラキラして眩しい
と言われた(私を含む私達の事)

でも当人(これは私の事)は苦しかったよね
何の希望も無かった私の十八歳。クスン。

・・・・・・・

 

季語・日向ぼこ(三冬)

俳句では字数の関係から「ひなたぼっこ」を「ひなたぼこ」と使うことが多いんだけど
「ぼこ」って何だろ。とヒマな私は思い悩み
そこでググってみますれば、元々「ひなたほこり」(今でも使うわね)だったのが
ほこり   ぼこり   ぼっこ になり
で、その「ほこり」は「誇り」「惚けり」の諸説がある
とのことでした。
「ぼこ」って方言で「小さな子」を指すこともあるそうで
十八歳に日向ぼっこはよく似合うかもしれない(自画自賛)

自分への不安と不満でもがく十八歳を穏やかな冬の日差しがやさしく包む。

句の中の「子」はうちの子ではありません。

 


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2022年12月 1日 (木)

自句自解49  水の秋・・



2週間のご無沙汰でございました。
奥様に置かれましては恙なくお過ごしのこととお喜び申し上げます。

あたし?
えへへ(〃´∪`〃)ゞ
クリスマスコンサートに向けて猛練習ちうさっ!
ちゅらい!しんどい!腰イワす(壊す)!
歌のグループなのに喉ではなく、腰イワす・・・
ま。ま。そんな日々です。

 

さて今日の俳句は

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もう冬なのに「秋」の句です。
古い写真がでてきたから・・・

 

  水の秋正座に対す多宝塔
(みずのあきせいざにたいすたほうとう)2022・10月

 

有名な寺社仏閣へいかなくても至る所で秋を堪能できるこの辺り。
「密」とは無関係。静かな秋の一日を楽しみましょう
関西圏に住む人の特権だね。といわれたことがあります。
写真のお寺も知っている人は知っているいわゆる「穴場」スポットです。

季語・水の秋(三秋)
秋の水ではなく「水の秋」
水そのものではなく秋の気配を指す広がりのある季語です。

写真の左前方に優雅な姿の多宝塔があり正面の池の水は清らかでした。
その水に光が当たり縁側の天井にきらききらと水紋が反射しています。
「水陽炎」(みずかげろう)っていうのよ。とその時初めて教えてもらいました。

教えてくれたS子さんが写真の人です。
10歳上の姉のような人。
傍らに自作の帽子・・
S子さんはオートクチュールのデザイン画をもとに服やドレスのパターンを起こし縫製までやってしまう人でした。
仕事が正確なのでプロのデザイナーさんに重宝がられていました。

写真はもう十年近く前かもしれません。

 

日本の建物って「直線」なのね。柱・障子の桟・畳の縁などが作り出す縦横の線の美しさ。
ゆるぎない安定感の「正方」
正座をする時の自分の心持ち。

奥様!正座。できない?ひっくり返る?
( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

 


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2022年11月15日 (火)

自句自解48  遠吠えや・・



 

  遠吠えや一戸に一個木守柿 

(とおぼえやいっこにいっこきもりがき)2019・11月

 


冬に入り、あんなにたわわに生っていた柿の木に
柿が一個だけ取り残されているのをみかけます
木に対するお礼ような、命を継ぐ祈りのような
餌が少なくなった鳥たちへのプレゼントのような・・

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柿は晩秋の季語ですが木守柿は初冬の季語になります。
「きもり」「こもり」どちらで読んでもいいそうです。


鳥獣狩猟の解禁日は毎年決まっているのでしょうか
一般に11月の中頃だと思います。
木守柿が見られるようになると猟期がやってきます

狩猟に連れて行く犬にもその時期がわかるのか
昔、オオカミだった記憶が呼び覚まされるのか・・・

 「軽トラに犬乗せ猟期来たりけり」

猟期も初冬の季語になっています
軽トラの賑やかなエンジン音。前のめり姿勢で運転する猟師さん。
助手席には飼い主にも劣らぬ気力十分の犬。

次次と林の中に入っていくのです。
私の知る猟犬たちは大体中型で、絶対にペットショップでは手に入らないタイプ
精悍な顔つきが、ものすごく、カッコイイです。

 

 

次の更新は12月1日の予定です。


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2022年11月14日 (月)

自句自解47  吾のみが・・



今日は吟行句会で丹波の某所へ行きます
(ブログはいつも当日の朝に書いて、正午の予約投稿にしてますねんよ。知ってた?つーか。どうでもいい?)

 

今月の吟行幹事はアタクシ。きれいなだけの未亡人です。
新蕎麦が食べたい!それだけの理由で「満場一致の賛同」を頂戴し吟行の行き先が決まりました。
本末転倒。

 

 「吾のみが知る蕎麦処櫨紅葉」
(われのみがしるそばどころはぜもみじ)2019・11月

 

季語・紅葉(三秋)
紅葉したハゼの木は本当にきれい。ハゼ紅葉にはちょっとした思い入れがあります。
その昔、和ろうそくを作る町で詠んだ句がちょっと褒められちった(えへへ(〃´∪`〃)ゞ)
生まれて初めての吟行でした。ビギナーズラックっていうやつやな。
吟行といえばBANK。子規庵といえばおうどん屋さんと思っていた頃です。
東京からどかどかといらっしゃった皆さんが。やおら手帳と鉛筆をとりだされるのを
「あの方たち、何してはるのん?」と訊ねたあたくし。

ハゼの実は蝋燭の原料になるのですよ。

もう大昔のことです。

 

で。本日の句ですが「紅葉→秋深まる→新蕎麦」と連想していただければ嬉しいです。
中七・下五が漢字だらけでゴツゴツしていますか?
いいんです。

 

では。いってまいりま~~す。

 

(以下、11月15日追加しました)兵庫県丹波篠山市内

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2022年11月13日 (日)

自句自解46  幼名で呼び止めらるる・・



  

  「幼名で呼び止めらるる町小春」
(おさななでよびとめらるるまちこはる)2014・11月

 

母が亡くなってから実家に、実家方面に戻ることもなくなった。
実家と言っても幼いころからそこで育ったわけではなく、都合6・7年をそこで過ごしたに過ぎないのだが、卒業した中学校があり今でも同級生の幾人かは地元に残っている。
友人や顔見知りのおばさんたち(ほとんど鬼籍だけど)は「ちゃん」付けで呼んでくれるし
私も、爺さんになってしまった友人に「〇〇坊」なんて呼ぶ。
結局、地元って家とか建物とかではなく人なんだろうな。


どうしても馴染み切れなかった私の「地元」
今でもあまり地理・地形がよく分かっていない。
(6・7年のうち3年間は京都で暮したせいかもしれない)

だのに友人に「〇〇がなつかしいわ」と言えばちゃんと調べて
「今、こうなってるよ、あのお店はないけど〇〇が残っているよ」
なんて見て来てくれて「今度案内してあげる」と言ってくれる

 

中学1年の2学期。転校生だった私を3人の友だちが代わる代わる自転車の後ろに乗っけて(私は自転車を持っていなかった)町案内をしてくれた。出身の三つの小学校をグルっと廻り紹介してくれた。
あの頃は校区も広かった。
途中で誰それの家へ寄ると、その子たちもついて来て結構な人数になった。

あたし、みんなに優しくしてもらったんだな。
いまごろ気づく。

 

 

季語・小春(初冬)

 


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2022年11月12日 (土)

自句自解45  川音へ・・



 

   川音へまつすぐに伸び猪の道
(かわおとへまっすぐにのびししのみち)2016・11月

 

人間よりイノシシのほうが仰山住んでるやろ
と、言われるところに住んでいます。
そんなことはありません。人間の方が多いと思います。
信号もコンビニもあります。
大阪にも神戸にもピャッ!と行けるもんね。

俳句を作る方にはうらやましがられます
都会では触れることのない季語に出会えるからです。
ちょっと行けば、猪の蒐場(ぬたば)がみつかるし、畑には鹿の角が落ちているし、雉(キジ)の親子にひょっこりと出会うこともあります。
動物だけではありません。そりゃあもう・・季語だらけ


季語まみれの地に生きて、俳句が出来ぬ
どういう事やねん!ピシッ・ピシッ(己を鞭打つ音)

 

林の中から猪がかけ下りて川へ向かったようです。
イノシシの全力疾走、みたことあります?
ウサイン・ボルト顔負けですよ。猪突猛進。
ちなみに、カバの全力疾走も凄いんですってね。死ぬまでに一度見て見たい。
イノシシの通った道はそれはもう迫力があります。

季語・(三冬)
私は文語体をつかうので小さな「っ」は大きな「つ」で表記します。

 


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2022年11月11日 (金)

自句自解44  嚔してマニュキア・・・



 

  嚔してマニュキア爪を食み出せり
(くさめしてまにゅきあつめをはみだせり)2019・11月

 

季語・(くさめ)三冬
誰かにウワサされているときの、あのくしゃみです。
3回続いたら「そりゃ風邪だ」とルル三錠をどうぞ。

マニュキアを塗るという緊張の一発勝負と自分では制御できない鼻の粘膜で起こる反射運動。
は・は・はっくしょん大魔王!

も~嫌でございますわ。くそったれ!でございますわね。奥様。

今どきは男の子でも可愛いマニュキアをしているのを見かけます。
電車で隣の席の男子高校生が「黒」「緑」「シルバー」をそれぞれの爪に塗っていました。
わ!お洒落・・。
昔はマニュキアしてる男性なんて・・ギタリストしかいなかったよ。

前にもちょっと書いたけれど「爪を塗る」という行為はどこか内省的である。って。
これって女だから似合うのであって(以下。時代錯誤的偏見です)大の男がチマチマやってんじゃねえよ!質実剛健を旨とせよ!女々しい(差別用語)たらありゃしない。爪塗る前に心を磨けよ。男だろ!

ああ。ジェンダーフリーの時代にどうしても追いつけないワタクシ。
どうぞ。男性への期待度が異常に大きいBBAのひとり言だと思し召し笑って許してくだされ
男だろ!(また言っちゃった)

 


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2022年11月10日 (木)

自句自解43  おでん酒・・



 

  おでん酒独居の錠をはやも掛け
(おでんざけどっきょのじょうをはやもかけ)2020・11月

 


おでん。当地では関東炊きといいます。
かんとうではなく「カントだき」
関西の人はイラチ(せっかち)やから言葉も縮めます(知らんけど)

おでんは田楽から来ているので串に刺すのが本来の姿かなあと思いますが
私は赤塚不二夫の「おそ松」君のチビ太しか、そんなもの(串刺しおでん)を持っている人をしりません。


なんですってね。
関東では三角の厚揚げとか三角のコンニャクとか入れないのですってね。ほんまですか?
そして関西では「ちくわぶ」というものがどんなものなのか知らない人多いです。
しらたき?なにそれ。コンニャクと違うのん?
はんぺん?そんなふにゃふにゃした・・
てなものです。
そうそう、昔はコロ(クジラの皮)がよく入っていたけど、今や高級食材でもう何年もたべていません。
オバケ(知っている人は知っている)は時々「さらしクジラ」といって魚屋さんにでています。
コロは「さえずり」というゆかしい名前に身を変えて高級おでん屋さんで食すことができるそうです。

ゆうても、おでんは家庭の団欒食ですわね。
遊び呆けて帰りが遅くなる日は前もっておでんを沢山炊いておくんです。
おでんとカレーは主婦の味方でした。

 

季語・おでん(三冬)
この句は濁音が4つも入ってなんか野太くていいでしょ(自己満足)
独居を(ひとり)と読んでもらった方がすっきりするけれど
暴走族の「夜露死苦」みたいだからこのままでいいんです

今夜は「おでんです」と言ったら姑は必ず「おたまちゃん!のもか!」と言いました
のもか!は「呑もうか」です。
其のころは「独居」じゃなかった。

ささ。今夜は腰を据えて・・その前に戸締り戸締りってね。
なにしろ独居ですさかい。

 


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2022年11月 9日 (水)

自句自解42 落ち葉踏む・・



 

  落ち葉踏む子犬は子犬の音たてて
(おちばふむいぬはこいぬのおとたてて)2004・11月

 


フクちゃんは野犬が産み落とした子。
小学生たちが段ボール箱でこっそり飼っていた。
兄弟が5匹いた。
大人達がやってきては次々引き取られ最後に残ったのがフクちゃんでした。
ハアハアと息を切らせて学校から帰ってきた息子に手を引っ張られて「秘密基地」へ。
段ボールの中のその子を抱っこした瞬間にわが家の家族になりました。

数年後にその様子を見ていたという人が現れて、お礼を言われました。
その人はすでにフクちゃんの兄弟を一匹引き取っておられました。

それで兄弟(正確には姉妹)対面をしたのだけど
まあ。飼い主によってこんなにも性格に差がでるものかと・・
深~く反省をしました。
あちらは、それはもう上品でお利口で・・
顔も姿もそっくりなのに・・・

ま。いいんです。フクちゃんは最高のワンコだったから。

 

季語・落葉(三冬)ちなみに枯葉も冬の季語です。

 


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2022年11月 8日 (火)

自句自解41  砂糖黍畑・・・



八重山諸島での句のつづきです。
11月。冬の初め。
長いこと生きて来て、あちこち旅行をしたけれど(国内で)もう一度行って見たいのは
冬の初めのここです。
パスポートの要らない外国だと思いました。
景色も植物も食べるものも珍しくて
冬の初めの穏やかな光が海にきらめいて・・とても良い旅ができました。
もし、これが「夏」なら、また違った句ができたかな。
冬の初め。今この季節が好きなのは八重山の旅の思い出が大きいかもしれません。

短日の渡船に観光客満ちて(季語・短日)

冬初め接岸の船揺れてゐし(季語・冬初め)

万屋の寒の卵と下船せり(季語・寒卵)

  ⇑ 船着き場で作った3句です。

 

  砂糖黍畑どこまで昼の月
(さとうきびばたけどこまでひるのつき)2010・11月

 

砂糖黍は甘蔗とも書き、秋の季語
一緒に旅行をしたTもっちゃん。私のお姉ちゃんみたいな人。
元気かな?コロナ以降会っていません。
10回以上一緒に海外旅行をした旅仲間です。


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2022年11月 7日 (月)

自句自解40  冬立つ日・・



今日は立冬 です。(たしか・・)
「きっぱりと冬が来た」と(どなただっけ?)ある詩人が言いました。
冬と「きっぱり」ってぴったり(偶然のオヤジギャグ)

昔は春が好きだった。それも早春。二月。
のり子先生が「年齢を重ねるにつれて冬の俳句(実作)が多くなった」とおっしゃっていた。
やっぱり、人って自分と季節を重ね合わせるのかしら。

まあ。元気に冬を迎えたいとおもいます。

 

12年前の立冬。あたしは呑気に南の島を旅していました。

 

  「冬立つ日海空頒かつ波白く」
(ふゆたつひうみそらわかつなみしろく)2010・11月

 

10-082
八重山諸島の海2010/11

 

自分で言うのも何やけど、ブログって楽しいわ

旅日記を書いていました。旅行のことがあっという間に思い出せる。
たのしかったわ~。山ほど買ったシーサーどうしたんやろ・・家に一つもない・・

って。ブログ読み返したら「買わなかった」って書いている
え~~~?そうだったっけ???

11月の旅やのに半袖着てる。さすが南国。
ブログを読み返し、写真を見直して驚いたこと。
髪の毛長いやん!あたし。
若いやん!タニモッチャンもアタシも。
ホテルが豪華すぎてお姫様気分やったv( ̄Д ̄)v イエイ
食べたものが何もかも美味しかった。

そして最も驚いたことに、・・・この時
俳句を仰山作ってる。

季語・冬立つ日(初冬)
果てしない空と海の境にきっぱりと白い波。
アタシもこの景色のように広い心で正しく生きよう
なんてね。

 

 

関連記事・重山旅日記

君よ知るや南の国
誰のものでもありゃしない
分け入ってもマングローブ
お料理サイコーさ~
南は暖かいよ


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2022年11月 6日 (日)

自句自解39  質屋一軒・・・



Noha-139
                            (兵庫県伊丹市内)

 

   寺町に質屋一軒花八つ手
(てらまちにしちやいっけんはなやつで)2019・11月

 

生まれてただの一度だけ質屋を利用したことがある。
正確には「私が」ではなく「ひっちゃん(夫)が」である。

朝起きてすぐ「どこかに行こっ!」という話になった。
新婚時代である。
今日明日と2連休だい!

あの頃、社会全体が週休二日制を目指していて
ありがたいことに二人の勤務先は他に先駆けてそれが実施されていた。
最初は月に2回。そのうち3回。そして完全週休二日制に移行していった。
それまでは土曜日は「半ドン」
この言葉も死語だわね。

ところが、お金がない。
なぜなら、私の趣味が「貯金」だったから。

信託預金は今では夢まぼろしのような高金利だった。
子なし、共働きの私達には楽しく貯金が殖えていった頃だ。

貯金し過ぎてお金がない!
でも遊びに行きたい。

そこで初めての「質屋体験」となる。

二人ともドキドキだった。私は車の中で待っていたような記憶がある。
預けたのは、彼の皮のジャンパー。いまはブルゾンっていうのかな。
ストンウォッシュ仕立てでなかなかお洒落だった。
ニコニコ顔で一万五千円を握りしめて戻って来た。
そこから
何処に遊びに行ったのかまったく思い出せない。

預けるには預けたが「受ける」という事を知らなかったので
(知らないわけはないんだけど・・忘れていたのか?)
二度とあのジャンバーを着たひっちゃんを見たことがなかった。
大笑い( ´∀` )

 

季語・八つ手の花(初冬)
わが家の裏鬼門に八つ手を植えています。
家を建てたとき「こんなもん植えまんのか」と造園屋さんに笑われたけど、私は葉っぱも花も大好きです。
子どもの頃は八つ手の花がおままごとの御飯になりました。
今では鳥さんの仕業かご近所のお庭にちらほらと「八つ手」が育っています。みなさん大切にして下さっています。

 


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2022年11月 5日 (土)

自句自解38  白き玉出て・・



 

  「小春日や白き玉出て六等賞」
(こはるびやしろきたまでてろくとうしょう)2014・11月

 

みなまで言うな!
と、よく言われます。
何もかも言ってしまわないのが俳句を作るうえでの常識です。

この句は、「抽選会のガラガラを回したら白い玉がでました。六等賞でした。暖かい小春日のことでした」
と言うております。
白い玉は六等賞。と言う答えを出してしまっています。
それでは、あきません。
見込みがおへん。おたまちゃん。

じゃあ。どうすればよかったのでしょう
私の気分は「な~んやポケットティッシュか・・」というガッカリ感。
それを詠めばいいのです。

・・・・

・・・・・・

詠めるかいっ!
それができれば苦労はしません。

 

季語・小春日(初秋)

 


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2022年11月 4日 (金)

自句自解37  同意書を・・



 

 「同意書を記す病室林檎の香」
(どういしょをしるすびょうしつりんごのか)2013・11月

 

前から思ってるんだけど「保証人」ってなんなん?
当人が何かやらかしたとき「ごめんなさい。私が代わりに謝ります」って人?
入学・就職・・・係累の少ない我が家はその都度困りました。
そうそう。息子が小学生の時、肺炎で5日間入院したのね。
その時「保証人が要ります」しかも市民病院だったので「市内在住者に限る」と言われました。
当地へ転居して間がなかったし知り合いもいない。
お隣のご主人が快く引き受けて下さったけどね。
切羽詰まって厚かましくお願いしました。

東京の次男の部屋の賃貸契約は「保証人の代行をする会社」が保証人なんだって。
お金で方がつく世の中です。
そういえば昔は(今もか?)借金の保証人になって大変なことになったという話もよくききました。
保証人ってやっぱり重~いお役目なのね。

で。俳句だけど
猿じゃなかった兄が木から落ちて腕を骨折した時の事です。
手術となると、山のような同意書にサインをするんだわ。
1ミクロンほどの文字がならんでいるけど、全部読めるわけじゃない。
大体の説明を受けて機械的に次次サイン。

しかも数か月後に建て替えによる取り壊しが決まっている朽ちかけの病舎。
こんな病院で治るんかいな。と。
立派な建物と立派な(腕のいい)医者が比例していると勘違いしているアタシ。

三歳から一緒に育ったわけでもない兄
兄妹という感覚がないのが正直な気持ちです。
しかもてんこ盛りの人達に囲まれて生きている人なのに
こんな時(同意書のサイン)はアタシなんだ・・なんでやねん!

きっと、前世の行いが悪かったからだ。と自分を言い聞かせた
あの、暗~い病室を思い出します。

季語・林檎(秋)

 


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2022年11月 3日 (木)

自句自解36  オカリナの・・



 

  「オカリナの指ひらひら小六月」
(おかりなのおゆびひらひらころくがつ)2017・11月

 

季語・小六月(初冬)は小春のことである。
小春日・小春日和、本格的な冬に向かう前に春に似た穏やかな日和が続く
小さな春・・可愛い響きだ。
接頭語の「小」がつくとちょっとキュンとする。今の言葉では「萌える」?
「萌える」も古いといわれた。今は「エモる」
emotionalからきているらしい。萌えるにノスタルジーを加えるとエモるになるらしい。

ど~~でもいい

小学校の同じクラスに「小夜子」ちゃんがいて
素敵な名前だなあ。といつも思っていた。

・・・・

オカリナのコンサートに誘われた。小さな教会の聖堂。
自分の事を偏見に満ち満ちた人間だと自認しているので、奥様に何とののしられようとかまわないけれど


オカリナを吹く人ってなんかアヤシイ
怪しい人が指をひらひらさせながら「廃墟の鳩」なんかを吹く。
そういえばトッポ(廃墟の鳩を歌った人)も怪しかったよな。
偏見です。

で。聞いたんだけど、音が頭蓋骨に響いて音楽と一体化した心地になるんだって。
怪しい人が澄んだまなざしでのたまふ。
そっかあ・・。

 

指・ここでは「おゆび」と読みます。

 


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2022年11月 2日 (水)

自句自解35  改札機に・・



 

 「改札機に切符忘れし冬日和」
(かいさつきにきっぷわすれしふゆびより)2010・11月

 

そういえば、長い間「切符」を買っていない。
コロナで公共交通機関の利用が減ったというのもあるが
今は「切符」ではなくICカードの乗車券を使っている。
この句を作った10年以上も前は、切符やカードを改札機に入れ読み取りさせる方式だった。
ゆえに、切符の取り忘れという事が往々にして発生した。


今は改札機の四角いところにカードをタッチして「ピッ」というお許しがでると通過させてもらえる。
私が使っているのはその名もPiTaPa プリペイド方式乗車券である
ピタパ!面白いネーミング。

余談だが、その昔若い友人と街を歩いていた。
「あ!ちょっとごめん」知りあいを見かけたようだ。
二言三言言葉を交わして戻って来た。
「あの人、〇〇〇の名づけ親やねんよ」と言った。
〇〇〇がSuicaだったのかIcocaだったのか忘れたが・・
広告会社に勤める若い(私から見たら)男性だった。
それに続いて聞いた話があまりにも面白かったのでよく覚えているのだが内緒話なのでご披露できない(なら。書くなよ!やね)

話、俳句に戻ります。
季語・冬日和(三冬)
お日様の恵みを一番感じるのは冬のこんな日かもしれない。
柔らかく穏やかな日差し。それでいて冬の冷たく澄んだ空気。
お日様の心地よさにぼんやりして切符を取り忘れてしまった。電車に乗ったはいいが改札口を出る時、はて?どうしたんだっけ。同じときに作っているのが

「原発の話などして今朝の冬」
車内での会話だ。相手はM子さん。
季語・今朝の冬は立冬のこと。あの日は立冬だったんだ・・。

 


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2022年11月 1日 (火)

自句自解34  廃業の・・・



 

  「廃業の知らせ届きぬ落ち葉掻く」
(はいぎょうのしらせとどきぬおちばかく)2002・11月

 

俳句は日記だと教わった。
20年前の事なのに、あの日郵便屋さんから受け取った場面まで覚えている。

高校の同級生
関西の大学から東京に就職した。
私が東京に出張した折に一度会ったことがある。
新宿駅を出ると当時三井物産と住友ビル。「高層」という建物はその二棟しかなかった。(都庁ももちろん建っていない)
その一つに私の会社があり、仕事の終わりに紀伊國屋書店の楽譜売り場で待ち合わせた。
彼が連れて行ってくれたのは、そのビルの高い階にあるレストランだった。
「さっき私、此処から出て来てんで」と言って笑った。
ワインを飲み「私ら大人になったな」と言ってまた笑った。

お互いが家庭を持ち、数年後、彼はとある高原でペンション経営を始めた。
生涯一サラリーマンじゃなかったの?
うん。昔からの夢やってん・・
奥さんと二人でよく頑張っていたがついにペンションをたたむことになる。
それが、この句にある今から20年前の出来事である。
その後、学習塾を経営した・・・

つい先日は「いよいよシュウカツに入りました」との知らせ。
シュウカツとは終活。
住まいを小さくし、隠居三昧の暮しを目指すらしい。

そのうちにね。いつかね。と言いながら、会う機会はさほど無かった。
サラリーマン・ペンションオーナー・塾講師・隠居
どれもこれも、穏やかで心優しい彼によく似合う。

人生は長くて短い。
懐かしく、よき友F君。交流の一ページを句にしておいて良かったと思う。

 

季語 落ち葉掻く(初冬)

 


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2022年10月15日 (土)

自句自解33  泣くといふ・・・



 

 「泣くといふひとつの弛緩夕桔梗」
(なくというひとつのしかんゆうききょう)2021・9月

 

一年前の句である。
大好きなK子さんが亡くなった。
大大大好きな人だった

クリスチャンなのにお盆に亡くなった。

綺麗な標準語を話されるので東京の方だと思っていた。
亡くなられてから西宮生まれの西宮育ちと知った。

「殿方は旧帝大出身の方が好きなの」
憧れの旧帝大出のご主人様の影響で東京弁だったのか
もう・・K子さんったら。

別れる時はいつも手を握ってくださった。
柔らかく温かな手だった。
いつも優しく私を励ましてくれる人だった・

 

季語・桔梗(初秋)

Img_0725

この写真を撮ってくれた方が間違ってビデオのボタンを押した。
なので、動くK子さんが残っている
オホホホホとK子さんが笑っている

 

 

 

次回更新は11月1日予定です


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2022年10月14日 (金)

自句自解32  十六夜や・・ 



  

 「十六夜や地図見るための車内灯」
(いざよいやちずみるためのしゃないとう)2012・10月

 

10年前、何(車種)に乗っていたんだろう。
長年乗り続けていたHONDA ?
いや叔父さんが「夢のお告げ」と言って買ってくれたシンイチロー?
その後の「西行号」と今の「筋斗雲号」にはカーナビがついているのできっと、シンイチローだな。

車は覚えていないのに、この夜の出来事ははっきりと覚えている。
「帰る家がわからなくなった」とおっしゃる紳士を
お名前を頼りに、家を探すことになった。

「この辺り」まで車を走らせる。
自治会の地図を広げても名前がない。
「あ!それは妻の旧姓でした」とおっしゃる。

あの方は、いまもお元気だろうか・・・

 

季語・十六夜(仲秋)陰暦8月16日の月のこと。今なら大体9月の半ばにあたる。
当日が十六夜だったわけではない。10月に作っている句なので、その少し後だろう。
十五夜の名月ではない翌日の月。昔の人はわざわざその月にも名前を付ける。
華やかさは残っているが、もう極めてしまった「月」
これからは欠けてゆくばかりの「月」
いざようとは、ためらう。たゆたう。と言う意味があるそうだ。


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2022年10月13日 (木)

自句自解31  白萩や・・・ 



別名、萩の寺と呼ばれるその寺院を訪ねたのは、日中は残暑ともいえる強い日差しの射す時期だったと思う。
日中はそうであっても、朝夕は冷え込むそんな頃。
目的の某所へ行く前に、ちょっと寄って行きましょうよ。と相談がまとまった。
 「朝露のしとどの橋を渡りけり」

 

古い石橋を渡った先にその寺はあった。
山門がまるで額縁のように、奥の庭にはあふれるように萩の花が咲いていた。

子規ゆかりの寺でもあり、寺務所の横には献句をしたためたへちまがうず高く積まれていた。
正岡子規の忌日は明治35年9月15日
絶筆となった糸瓜の句にちなんで「糸瓜忌」また、獺祭書屋主人という号から「獺祭忌」とも呼ばれる。
 「子規の忌や写経の背筋正しくし」

 

数名の方が写経に取り組んでおられた。
庭内をぐるりと散策。たくさんの句碑が建っていた。
そしてみつけたもの・・


 

  「白萩やまことに小さき百度石」
(しろはぎやまことにちさきひゃくどいし)2008・10月

 

「まことにちさき」か「まことちいさき」どっちにしよう?
どっちでもいいんじゃない?
そうね?

そんな会話も思い出す。

 


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2022年10月12日 (水)

自句自解30  マスターは・・



 

  マスターは元教師らし秋の雨
(ますたーはもときょうしらしあきのあめ)2019・10月

 

人生には望むと望まざるとにかかわらず舵を切り直すことがある。
用意された幾つかのステージ
選択するのは自分であり、人は選択を繰り返しながら人生を歩む。
結局のところ選択とは自分が望んだこと。
それを意志っていうんだろうな。
・・・・ああ、何言ってるんだかわからなくなっちゃった。


教師を辞して、喫茶専門学校に通われたらしい。
経営のノウハウを学び満を持して開店。
卒業の時、開店しても生き残れるのは3割に満たないと言われた

人に恵まれた。とおっしゃるが
その3割に入られたのは、「何がしたいのか」という確実なコンセプトをもち、それをめざして来られたからだと思う。

クラシックの音楽の流れる店内で寡黙なマスターの淹れてくれたコーヒーを飲む。
ドアのカウベルがなると、顔なじみの常連さんではないかと振り向く。
ノートを開く学生さん。やたらと綺麗な女性。お爺さんの三人組。
会釈だけの付き合いのそれぞれがコーヒーの香りと時間を共有する。

さういふやうに、ぼんやりと日々を暮すのもあたしの選択

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2022年10月11日 (火)

自句自解29 ゴム跳びの・・・



(海外からのスパムコメントが怒涛のようにはいってきますので、パスワード保護機能を設定することにしました。コメントを下さる方はお手数ですが、難易度高過ぎと悪名の高いNiftyのパスワードに果敢にアタックして、コメントをお寄せくださいますようお願い申し上げます)


  ゴム跳びのゴム高く張る秋の空
  (ゴムとびのごむたかくはるあきのそら)

 

季語 秋の空(三秋)
今どきのお子達はゴムとびなんてやるのかしら。
もう何十年も見ていない気がする。

一番下は「足のくるぶし」から始まって
脛の真ん中・膝小僧・腰骨・腰・わきの下・肩・耳の下・耳の上・頭・頭のグウの上。頭のパアの上・バンザイ・つま先立ちしてバンザイ。
それで終わりだったかな
外が暗くなるまで。ゴムが見えなくなるまで、ズロースの裾にスカートの裾を挟んで・・
いつまでもいつまでも遊んだ。

そのうち、それぞれの家から迎えが来た。
他所のお家の中に電灯が点ったら帰るようにきつく叱られた。

だれも、塾やらお稽古やらで抜ける子なんていなかった。

どこかに空き地や原っぱがあり、昭和の子であふれていた。

 


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2022年10月10日 (月)

自句自解28  託老所に・・・



 

  託老所に隣る託児所赤とんぼ
(たくろうしょにとなるたくじしょあかとんぼ)2013・10月

 

老所」と言う言葉はない。
正しくは「老所」
実は私の造語です。

あずける・たよる・たのむという意味の「託」ではなく
家・すまいを意味する「宅」を使うのにどうしても抵抗があったから。
私の屁理屈なんだけど
そうじゃないだろ!って。この偽善的な香りの違和感。そのときはそう思った。
あたし。こころが狭いからねえ。ごめんなさい。


宅老所は福岡市にある小さなお寺さんから始まる。1991年の事である
それが今では全国どんなに小さな町にでも、デイサービス・訪問サービス・宿泊サービスの介護施設があふれかえっている。
その名も「小規模多機能居宅介護」施設というらしい。

Img_7520

上の句は我が町にある施設。同じ経営母体。
中庭を挟んで可愛い子どもたちの嬌声がお年寄りたちの窓辺に届く。
今はコロナで両者の交流はほとんど無いようで残念です。

Img_6657

ちびっことお爺さんお婆さんの間を赤とんぼが行ったり来たり・・

 


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2022年10月 9日 (日)

自句自解27  御僧の豊かな・・・  



昨日は悪口ばっかり書いてしまい深く反省をしています
ああ。まだまだ修行がたりませぬ。


 御僧の豊かな耳毛小鳥来る
(おんそうのゆたかなみみげことりくる)2020・10月

 

とんでもなく立派な御方はとんでもない異相をしておられるものです
この場合の異相とは並外れて優れているという意味です。
誤解を恐れずにもうしあげれば、普通じゃないお顔。
この,お坊様もそうでした。

季語・小鳥来る(仲秋)
秋が深まると羽根の色の美しい色々な鳥を目にする。
なべて、小さく可愛らしい。遠くから渡ってやって来る鳥だけではなく、山から里に下りてくる小鳥も「小鳥来る」と使っていいらしい。
大きな木の枝が目の高さに来る二階の窓からこれらの小鳥が次々にやって来るのを飽きずに眺める。

 

畏れ多くて恐ろしくて(どっちなんだ?)目を合わせられないお坊様に
小鳥がやってくる・・・


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2022年10月 8日 (土)

自句自解26   葛の雨隠れ家といふ・・



 

  葛の雨隠れ家といふレストラン
(くずのあめかくれがというれすとらん)2016・10月

 

季語・(三秋)
有名なホテルの厨房で腕をふるってこられたそうだ。
自宅に少し手を入れ、これからはのんびりと好きな料理を地域の方に味わっていただけたら・・というコンセプトらしい。

 

(お断り:本日の俳句と以下の文は全く別の話であります)

・・・・  ・・・・ ・・・・・


いえね。怒ってないです(長州力)
なんだか、もやもやもやとしてる。
苦手。
そうだ!ただただ、苦手なんだよ~~

 

ご町内に
へ~。こんなところに出来たらしいよと聞き及んだ古民家改造カフェ
古民家なら、この辺り山ほどおます(あります)
ご町内吟行のお昼ご飯にと、入りました。高齢者集団です。

中途半端にこじゃれている(風)

お店の人は40歳代?全員ムーミン谷のミムラ姉さんみたいな、ぶかぶかの「あっぱっぱ」(と言っても知らないでしょ?)スタイル。
琉球舞踊の人みたいなソフトクリームを乗っけたヘヤースタイル。あ。ターバン巻いた人もいる。何処の国の人やねん。
そして、笑うとなにかアカンことが起きるのか、みなさん表情筋が堅い。無表情。
ゆ~っくりしゃべる。ふんわりなのか・だらけているのか、こういう喋り方が流行ってるのかね。

お好きなところへと言われお好きなところに座る

ヴィンテージ感ありありのソファー
これではご飯が食べにくかろうと。テーブルへ移動

少しお時間がかかります。 と先制パンチ。
昼時なんだから、しかも事前に電話いれてるし・・段取りつけといてね。

なんだこの居心地の悪さは。
お尻をもぞもぞさせながら店内を見まわしますと。
お仲間作の陶器が並べてあり。売ってた。
ハンドメイドの雑貨が並べてある。売ってた。

地元の活性化のためなんだってね。
不景気な田舎で悪かったね。

じゃ。みんなでカフェでもやろうよ。と始めたらしい。仲間に呼びかける参加型。で古民家リノベーション。
失われつつあるものを再生それは一つのカルチャー・・云々
その屁理屈はちょっと鼻につきます。かんにんやで。

ランチは「地産地消のオーガニックにこだわる」ワンプレート。
こだわりが強すぎて、スパイス効きすぎるため、恐る恐る食べた。


提供が遅すぎる。この中身やったらおばちゃん、遅~く見積もっても10分で出せる。
慌てず。騒がず。ゆる~い雰囲気でオープンキッチンに立ってはる。
食後に¥300追加で「たんぽぽコーヒー」あります?いや結構です。

あれ。お店の人だと思ってたけどお客様だったのね。
店主と客の区別がつかん。だって雰囲気そっくりやもん。

そしてこの仲間内?の会話、声に「張り」があり過ぎる。
聞く気はないけど聞いてなしゃあない。

如何ですかときかれたから。お・・おいしいですといったら
「良かった!」と返って来た。
そこは「ありがとうございます!」やろ。
そういえば「いらっしゃいませ」と言ってもらっていないよな。

ゼネレーションギャップっていうんやろね。
ついて行かれへんわ。
食事や飲み物より雰囲気「空間」の提供がウリなんやろ
年寄には通用しまへんで!
無駄に長生きしてない。美味しいもんとそうでないもの。本物と偽物の見分けはつきます。

「店の前の小屋に今日は隣町からケーキ屋さんが来ています
地元マルシェで知り合った、オーガニックが原材料の・・」

もう、よろし。もうお腹いっぱいです(ウソ)

無言で店を出る。
「ゆとり世代の子ってああいう感じよね」もと教師のTさん。
「ギャル系が方向転換したってふう?」元ヤンのAちゃん。
「お金払うて、気ぃ遣うたわ」と作陶40年のY氏

みんな。ボロカスやん!

 


自分でコントロールできないことに怒りっぽいのは脳の老化かもしれん
アタマ機能が衰えてきているんやわ自分(達)
きっと。


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